前ごめん…うしろ通ってんか

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写真:三重テレビ87年4月タイムテーブルより

私が小さい頃大好きだった番組の一つに、「ノンストップゲーム」というものがあります。この番組は簡単に説明しますと、サイコロを3つ一緒に振って、出た目の商品がもらえるというもの。しかも、視聴者にもチャンスがたくさんあるとともに、司会者の掛け合いも絶妙でよく見ていました。

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当初の司会は、板東英二さんと桂文珍さんと横山ノックさん、後期は上沼恵美子さんと月亭八方さんとノックさんでした。スタジオに来ている女性のなかから3人が選ばれ、商品の値段当てクイズに挑戦。

そのなかで内輪で一番近かった人が、三択クイズ挑戦権獲得、それに正解すると、賞品がもらえるノンストップゲームです。ノンストップゲームでは、サイコロを3つ振るのですが、あらかじめ「小(3~10)」と「大(11~18)」のどちらかを選び、見事当てはまると、その数字に指定された賞品がもらえるというもの。

しかし外れればそこでゲーム終了。賞品は視聴者へとプレゼントになります。

この番組は生放送だったため、他の観客は、挑戦者が早く脱落すれば自分にチャンスが回ってくることから、挑戦者が「大」を選んだときは「小小小小・・・」逆の場合は逆を、連呼するのがとても印象的でした。

司会者の一人が、その連呼に行く際に、「前ごめん、うしろ通ってんか」というやりとりも、いつものことながら、笑ってしまいましたね。

関西テレビでは、土曜正午の「ノックは無用」と、この「ノンストップゲーム」が連続して放送されていて、司会の横山ノックさんは続けて登場し、観客もそのままで、賞品提供会社を大声で叫ぶなど、共通することが多かったのですが、

名古屋では、ノックは無用は土曜正午に東海テレビで放送されていたのに対し、ノンストップゲームは三重テレビで、月曜(金曜)夜7時からの放送だったので、似たようなセット(実は一緒)の番組だなぁ…と、幼心に思ったものでした。

しかも、視聴者には電話をかけて、出ればプレゼントという形式だったため、三重テレビでは「◆おことわり 録画放送のためプレゼントは無効です」というテロップがいつも出て、すごく疎外感を感じたものでした。

それにしても、今見てもこの番組はテンポがすごくいいですね。番組自体のテイストはすごく関西っぽいのですが、音楽といい、カメラワークといい、そして進行といい、そういう部分はすごく洗練されていて、当時子どもだった私は、上沼さんを「カッコイイ女の人」という目線で見ていたことを思い出しました。

三重テレビでは当時、商店街がスポンサーで、提供クレジットのバックに流れる映像が、フィルム撮影のアーケードの動画という、なかなかシュールなものだったことも、これまた印象に残っています。

このノンストップゲームは、三重テレビでの放送にもかかわらず(失礼)、意外と名古屋でも同世代の人は知っていて驚きます。基本的に、名古屋っ子は板東さんが好き、というのもあったんでしょうね。

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コメント

  1. びょん吉 より:

    今年成人式でゆとり世代の私はあまり覚えていませんが、
    確か3回振ったサイコロが1・1・1か6・6・6で車だった記憶はかすかにあります

  2. >びょん吉さま こんばんは
    今年成人式…?だとしたら、
    20年前に終わったこの番組をご存知のわけが…。
    ですね。「3」と「18」は三菱ランサーでしたね。
    出る確率が低い目ほど、いい賞品でしたね。
    小牧・春日井エリアのびょん吉さんもご覧だったとは。
    やっぱり当時この番組は愛知でも人気だったんですね。

  3. 懐かしいですね。三菱のランサー。
    我が家の愛車でした。
    確かノンストップゲームは、坂東さんの頃のフィルムは、
    全く残っていないらしいですね。
    うちもノックは無用のラインでしたから・・・。

  4. >とくながたかのりさま こんにちは
    ランサーにお乗りだったんですか~。
    あの当時、生放送の番組で、
    しかも大阪の番組となれば、
    それは映像は残っていないでしょうね…。
    残念です。
    やはり関西ではノックは無用とのセット、なんですね。
    こちらではノンストップゲームは、
    ゴールデンタイムでの放送だったので、
    セットという感覚はありませんでしたね…。

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