映画見てきました「運命のボタン」

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写真:ワーナー・マイカル・シネマズ各務原(岐阜・各務原市)

いつもはコロナワールドに映画を見に行く私たちですが、今回は、相方が見たい映画が、コロナでは上映されていないということで、イオン各務原ショッピングセンターにあります、ワーナー・マイカル・シネマズ各務原にやってきました。

今回見た映画は、キャメロン・ディアス主演の「運命のボタン」。主題はズバリ、他人を不幸にしてでも金が欲しいか?キャメロン・ディアス演じる高校教師は、

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幼い頃の医療事故で足に障害を抱え、その夫はNASAの技術者で宇宙飛行士という夢を追う30代。その間には息子がひとり。妻の勤める学校に通い、学費は若干割引になっているという家庭。

夫は若々しく高いスポーツカーに乗り、ベビーシッターを雇い、夫婦は夜になると演劇などに頻繁にでかけます。そして妻は足の障害を手術しようか迷っていたところで…。しかし歯車は狂います。

息子の学費割引の終了を告げられ、生徒に足の障害をからかわれ、夫は宇宙飛行士の選考に心理テストとで失敗するのです。そんな時、夫婦のもとに届けられるのが運命のボタン。

24時間の制限時間内に、押せば100万ドルを手にすることができるその一方で、誰か知らない人間が1人死ぬというもの。押すか押さないか。最初はそのボタンの信憑性について考えるものの、見本にくれた100ドル札は本物で、ボタンの存在は確信に変わる。

生活は苦しい、押しても死ぬのは知らない人。果たして?という作品でした。

リーマンショック以降のアメリカの大きな流れを象徴したような、そんな作品でした。そのボタンを非現実と笑うことができるでしょうか?金融商品をオンラインで取引する際、ひょっとしてそのクリックはこのボタンと同じ意味があるのではないか?

そもそも日本人は、毎日このボタンを押して生活しているのではないか?そんな気がしてなりませんでした。ポイントは、歯車が狂って、この夫婦は生活費に困った様子を見せるものの、どう見ても、切り詰める余地のある生活をしているということ。

さらに、夫は宇宙飛行士の夢を絶たれたとはいえ、NASAでの雇用は引き続き約束されているという点。上を見ればキリがないけれども、上を目指すために、いや、現状の生活水準を維持するために、知らない人の命なら代償にしてもいいのか。

経済大国の人間なら、誰もが他人事ではないですね…。ただ…後半の展開があまりにも突拍子も無いといいますか、そのボタンの力を裏付ける描写をしないといけないという点で、ああいう展開にしなければならなかったのだろうとは思いますが、さらにそこに、メッセージ性が強く付け加えられ、流して見てしまうと「なんじゃこりゃ」になりかねない、そんな作品でした。

メッセージ自体は、今の日本人には必要な内容だと思いますけどね。因果応報。人類皆兄弟。

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