ジャパネットだからできたU局の結束!?

写真：ジャパネットたかた（長崎・佐世保市）

日曜の午後3時といえば、三重テレビではよく、ジャパネットたかたテレビショッピングが放送される時間として一部では有名でして、今日もそうだったのですが、どうもおかしいのです。社長は出演していなかったものの、出演者陣のテンションがやたらと高いのです。

なぜなら…。

今日の放送は「ジャパネット史上初の13局同時生放送」とのこと。13局とはすごいですね。と、ここでひっかかったのが「13局」という数字です。

日本国内にある地上波テレビ局は、ほとんどが日本テレビ、フジテレビといった、5つの東京のキー局によって系列化されていますが、そんななかで、系列に属さず頑張っている独立テレビ局があります。人呼んで「独立U局」。その独立U局の数と言うのが…実は「13局」なのです。

そう。この時間は、日本にある独立テレビ局すべてが、ジャパネットの生放送テレビショッピングを放送したのです。しかも、ジャパネットもそれを重要視したのか、全13局のマスコットキャラクター（tvkだけはロゴマーク）の入ったフリップまで作る力の入れようでした。

こうやって、独立U局すべてが同じ番組を放送し、ネットワークのようになる。実はこれ、相当に久々のことでした。

かつて独立U局が11局だった時代には、横浜のテレビ神奈川がキー局となって、スペシャル番組が放送されるということが頻繁にありました。全局のアナウンサーが集合してのクイズ番組など、それはまさに第6の系列かのような特番もありました。しかしです。

神奈川県域とはいえ、東京を市場としてきたテレビ神奈川と最大のライバル関係になった後発のTOKYO MXが独立U協に加盟して以来、テレビ神奈川がキー局になっての特番は、すっかり見なくなってしまいました。

テレビ神奈川を中心として、13局のうち6局のみが、新たに「東名阪ネット6」という組織を作ったこともあり、独立U局全局が結束して…という雰囲気は、ここ数年全く感じられないようになってしまっていたのです。そこでこのジャパネットです。

今や、独立U局すべてをまとめ上げる力をもっているのは、テレビ神奈川でもTOKYO MXでもなく、ジャパネットたかたなのです。

伝えることから始めよう