女性とあんかけスパ

写真：PASTA DE COCO（愛知・小牧市）

名古屋には古くから、「あんかけスパゲティ」というメニューがあります。「あんかけ」というと、中華餡のようなものを想像してしまうかもしれませんが、見た目にはそうでも、味は全然違い、

基本的にはトマトソースベースの味に、コショウがたっぷり効いたものとなっています。さらに、その餡が絡みやすいように、パスタ自体も太いものが使われており、名古屋ではスーパーにも、「普通のパスタ」と「あんかけスパ用パスタ」と、2種類置かれています。

なぜか昔から、このメニューは「サラリーマンの食べもの」という印象が強く、チェーン展開されており、誰でも気軽に入りやすい雰囲気の店内となっている、「パスタデココ」でも、男性客の姿を見ることが圧倒的に多いものです。一説には、どうせパスタを食べるなら、シャレたものを食べたいという、女性には独特な感情があるとかないとか。

そういえば、パスタデココと同じ会社が経営する、カレーハウスCoCo壱番屋でも、男性客の方が、圧倒的に多いイメージがありますし、これって、あんかけスパの特徴なのではなくて、ココイチという会社が作るお店の特徴？

そういえば、ここ最近は「すき家」が、家族連れや女性客を狙ったイメージ戦略を打ち出していますけど、確かに、カウンターがあるような牛丼店やカレー店には、女性単独では入りにくいイメージがあるのかもしれませんね。

ここはひとつ、女優さんでも使って、シャレたランチにあんかけスパ、なんてイメージCMを打つと、パスタデココにも女性客が溢れかえるようになるのでは、と勝手に言ってみます。だって、ウチの相方は好物ですからね。あんかけスパ。きっと、味としては女性にも受け入れられやすいと思うんです。

今から約30年前、西枇杷島で誕生したカレーハウスCoCo壱番屋。今や日本国内にとどまらず、海外にも。さらに、カレーにとどまらず、あんかけスパやラーメンも。なぜここまでの強大なチェーンになり得たのか。フランチャイズなのにロイヤリティーが無いとは一体？