テレビ北海道TVhが22年越しのエリア拡大

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写真:テレビ北海道のサービスエリア

ここ最近、テレビ東京の地方戦略が変わってきたという記事が続いていますが、

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そんななか、テレビ東京系列の長年の懸案事項がひとつ、解決に動き出したという話題が入ってきました。

なんと、テレビ北海道が動いたのです。

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テレビ東京系列は、全国に6局しかなく、免許エリアとしては、北海道、関東1都6県、愛知県、大阪府、岡山県・香川県、福岡県の13都道府県をカバーしているのみです。

このなかで、北海道をエリアとしているテレビ北海道(TVh)は、ひとつ大きな問題を抱えていました。

1989(H元)年10月1日、バブルの真っ只中でTXN系列5局目として開局したテレビ北海道は、先に北海道に開局し、広大な全道をカバーをするために、無数の中継局を整備していたHBC、STV、HTB、uhbとは違い、札幌を中心とした都市部にしか、中継局を設置せず、面積としては、北海道の半分くらいしかカバーしなかったのです。

しかし、これで人口カバーは8割。当初は資金難を理由に、そして近年は、地デジ化を理由に、主に道東への中継局設置をずっとずっと先送りにしてきました。

免許が与えられているにもかかわらず、理由をつけて中継局を設置しない。たったあと2割の人口のために、莫大な費用をかけて中継局を整備する費用対効果が見込めないことは、理屈としてはわかります。

ただ、公共の電波、免許を与えられた放送事業者として、その姿勢はいかがなものかという意見も多くありましたが…。ただただ「無い袖は振れない」という態度を、テレビ北海道は貫いてきました。

もちろん。免許は与えられているわけですから、北海道全域において、アナログはもちろん、地デジ免許付与の際にも、他局同様、テレビ北海道にも周波数が割り当てられました。

にもかかわらず、テレビ北海道は資金難を理由に、デジタル放送についても、アナログ放送を実施していなかった地域への放送エリア拡大について、明言を避けてきました。

ところがです。

【北海道新聞】TVH、道東で放送開始 来夏にも 道内カバー率94%に

国・総務省の「地デジ移行に伴う中継局整備支援策の活用」を前提に、道東へのエリア拡大検討に入ったというのです。

開局から22年。ようやく、テレビ北海道のエリアが道東にも広がることになったのです。

でもこれって…お金が出るからってことだよ…ね?まあ、理由はどうあれ、これまで、テレビ東京系列の放送対象区域であるにもかかわらず、放送を見ることができなかった、北海道の東側でも、これで来年(2011)から、テレビ東京の番組が見られるようになるというわけです。

しかしまあ、よくもこれまで、「お金が無い」という理由だけで、放送対象区域をカバーしないという局の姿勢を、監督官庁も容認してきたものですよね。

テレビ北海道自身も、エリアが都市圏のみであることを理由にCM料を安くして、故意に、他局と差別化した営業活動もやってたみたいだし…。

今回の、放送のデジタル化という、これ以上無い大きなキッカケでさえ、もしテレビ北海道がこれまでどおり、道東へのエリア拡大を拒んだとしたら、永遠にカバーすることは無いだろうと思っていましたが、ようやく…ですね。

これにより、テレビ北海道のエリアカバーは94%に。あとの6%は、さすがに難しいですかね。きっとその6%は、莫大な費用がかかる6%でしょうしね…。

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これからは、道東に移住しても、テレビ東京系列がある!

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コメント

  1. 歌姫LOVE より:

    ごぶさたしていました、こんにちは。日本シリーズが終わって2週間、中日はちょっと残念な結果になりましたが、また来年頑張ってもらいましょう。余談ですが、落合監督は現在北海道が本拠地のファイターズで現役引退なんですよねえ。
    さて、その僕が住む北海道でも「TVh道東開局」の話は大きな話題になっており、道新こと北海道新聞のニュースサイトアクセスランキングで記事が出た一昨日に1位を記録したほどです。いかにTVhへの関心が高いのか、ですよねえ。
    道新の記事に釧新こと釧路新聞の記事を総合しての話によりますと、「TVh道東開局」の話は、現在国会で審議されている今年度補正予算の「地デジ移行に伴う中継局整備支援事業」で許可をもらったら開局にこぎつけるというものです。
    担当となる総務省に出す事業許可申請が許可されたら、今度は北海道総合通信局に開局免許許可申請を行い、この許可を得て早ければ来年夏に、遅くても来年内に開局する計画となっています。但し、補正予算の成立時期にもよりますが…。
    ご存じの方も多いと思いますが、多くの平成新局はバブル経済崩壊後不況下で開局しており、今でも自社制作や社員を最小限に抑えるなど、経営は大変厳しい状態にあります。特に北海道は一般企業も厳しく、今も低迷状態が続いています。
    今回開局するのは網走・帯広・北見・釧路の4か所だけですが、地方基幹中継局の送信・中継体制がようやくほぼ終息を迎えるだけに、税金を使っての開局ではあるものの、今後の動きにも、大きな注目をしていきたいなあと思っています。

  2. >歌姫LOVEさま こんばんは
    そうですね。今回は落合監督と古巣ロッテの対決でしたが、
    引退したファイターズとの日本シリーズもまた、見たいですね。
    これは北海道では相当衝撃的なニュースだったでしょうね。
    地デジになってもやらないのでは…という見方が支配的でしたものね。
    補正予算が成立して、早く実現するといいですね。
    北海道はやっぱり経済厳しいですよね…。
    特に、TXNのなかでもTVhは状況が厳しいでしょうし、
    このエリア拡大にかかる費用はとりあえず何とかなったとしても、
    その後の運営費用も結構なことになるでしょうね。
    ただ、今回のこのニュースは、ここ最近広告費の減収など、
    暗い話題の多いテレビ業界のなかで、ひとつ明るいトピックになりましたね。

  3. 休日だけ札幌人 より:

    TVHのエリア拡大は今朝の北海道新聞を見るまで知りませんでした…かなり前に既に発表されていたのですね。それにしても道東・道北の北海道の全面積の50%しか今までカバーしていなかったとは改めてTVHの北海道内での従来のエリアの狭さを実感させられました。でも、この半分の区域には全道民の2割の人口しかいないのですね。北海道と言えば札幌への一極集中が激しいですから、道東・道北の人口なんてそんなものなのかもしれません。
    かく言う私も仕事の初任地が根室で、その8年ほど前に開局していたTVHの番組はそれなりに見ていたのですが、就職と共に全く見れなくなり「とんだ田舎に来てしまった~」と落ち込む一方、見たい番組は札幌の実家でビデオ録画をしてまとめて見ていました。当時放送を開始したポケモンもリアルタイムでは見ることができず、レンタル店で新作で出たときにはしばらく貸し出し中で借りられなかった記憶があります。それは今もあまり変わってないかもしれません。
    今回拡大されるエリアは網走・釧路・帯広を中心とした未開局のエリアでも割と人口の多い地域に限られており、私が住んでいた根室や道北の稚内・名寄などは除かれております。この地域には全道民の6%以下しか住んでいないのか…と北と東の果てはやはり僻地なんだと実感させられてしまいます。来春(来夏?)再びこれらのエリアに転勤する可能性もありますが、残ったエリアにTVHは永遠に来ないような気もします。
    救いになるのは今回のエリア拡大により、少なくとも北海道内の主要都市ではTVHを視聴できるようになることですね。釧路・帯広・北見などは今まで見れなかったこと自体が問題だったような気がします。
    …とさんざん贅沢なことを言ってきましたが、全国にはテレ東系列未カバーのエリアがまだまだあるんですよね。沖縄・鹿児島・長崎・熊本・山陰・広島・四国・北陸・東北etc…特に仙台・広島がカバーされてないのは少し驚きますね。さらに山陰にはテレ朝系も無く、沖縄は日テレ系もありませんからね。テレ東系一つ無いくらいで不満を言うのは贅沢なのかもしれません。全国どこにいても全ての放送が見られるようになる…そんな日がいつか来て欲しいものです。

  4. 歌姫LOVE より:

    こんばんは。休日だけ札幌人さんの投稿がありましたので、ちょっと返事を書くことを兼ねて投稿しようかと思います。
    まずは余談ですが、道内地上デジタル放送全送信所・中継局が今日完成しました。札幌送信所から始まった道内地デジネットワークは、NHKベースで都合157局作られました。
    ところで、休日だけ札幌人さんは道内企業に勤めているということになるんでしょうか。札幌はいいですよねえ、活気もあるし、夜景もいい絵になるし。僕も将来移住したいです。
    あっ、話がずれましたが、これで道内主要都市は一部を除いてTVhが入るので、転勤してもちょっと安心でしょうか。

  5. 休日だけ札幌人 より:

    札幌を気に入っていたたいているのは元(今は週末だけ)市民としては嬉しいところです。札幌の長所は北海道にしては割と便利なところ(一通りの店等がある)、美味しいラーメン屋がたくさんあるところ、美味しいお菓子がたくさんあるところ、夏が本州とかよりは幾分涼しいこと。と言ったところでしょうか?
    欠点としては、まず雪の多さ…これには毎年参ります。沖縄に移住する方の台風対策同様にこれはある程度覚悟が必要です。屋内駐車場付きのマンションとかに入れば除雪はしなくていいかもしれませんが、狭い道路に面した一軒家や駐車場が屋外のアパートとかは除雪が結構大変と言うかある意味最悪です。あと関東や関西の都市圏に比べて鉄道網が格段に貧弱なこと。これは前述の雪の日とかに車で道路が大渋滞になるので、もう少し鉄道網が充実していればな~と思うことがあります。あとは本州に比べて雑誌とかの発売が少し遅いところくらいですかね?
    今回のTVHのエリア拡大で北海道の人口十万以上の都市でカバーされていない地域は来年10月には無くなるようですが、依然として根室・中標津・名寄・稚内などは非カバー地域のままですからね。これらの地域に転出する可能性もゼロでは無いので今はなんとも言えないところです。今回も15年前と同様、実家に地デジ対応の安いBRレコーダーを置きましたので、TVH圏外の町に転勤したらこれで番組をまとめて録って後で見ようかとも考えております。なるべくなら既にカバーされてる町か来年中にカバーされる町に行きたいところですけどね。

  6. >休日だけ札幌人さま こんばんは
    今回は、国の動きもあって…といいますか、
    国が出してくれるから…ということなのでしょうが、
    北海道を免許エリアとするテレビ局なわけですから、
    本来は、どこでも見られるのが当たり前なのですけどね。
    逆に今までがよく、長年放置できたものだな…という気もします。
    ただ仰るとおり、
    系列局そのものが無い地域もありますからね。
    でも、経済力の無い地域にローカル局をたくさん作っても、
    共倒れになるだけですから、
    地上波での全国テレビ局数均一化は、
    今の仕組みでは根本的に無理ですよね。
    >歌姫LOVEさま こんばんは
    やっぱり、北海道は札幌への集中といいますか、
    大きいんですね。経済もなかなか大変でしょうし、
    そのなかで、今回のTVhのニュースは明るい話題になりましたね。

  7. 北海道深夜アニメ太郎 より:

    こんにちは、僕はテレビ北海道の深夜アニメが突然少なくなってビックリです。さてテレビ北海道さんTVh拡大おめでとうございます!!。問題は、これからですよ!これからのテレビ北海道の深夜アニメが増えるのかという問題もまだまだあるので今後のテレビ北海道に期待です。

  8. >北海道深夜アニメ太郎さま こんばんは
    深夜アニメについては、テレビショッピングなどと同じで、
    テレビ局は枠を売っているにすぎず、流すかどうかは、
    テレビ局ではなく製作委員会側が決めることですから、
    難しいところですね。

  9. 歌姫LOVE より:

    こんにちは。12月の正式発表から約半年、ついに昨日、予備免許が出ました。あとは工事と開局になりますが、釧路以外の開局予定がちょっとだけ当初予定から変更されました。
    実は釧路以外での開局が当初予定の10月から11月にずれ込むことになったんです。釧路以外はアナログ専用または併設送信所を使うことになっているため、来月24日にある地デジ完全移行後に工事が始まることになっているそうです。
    釧路は鉄塔に関しては4年前に開局したデジタルテレビ送信所になるものの、局舎に関しては近くに増築される予定となっており、今ある局舎が使われない可能性があるそうです。
    元々釧路デジタルテレビ送信所の局舎は4年前の開局当時、TVhが今後開局しないという前提で作られているようで、その影響から今回増築されるという対応になった模様です。
    TVhは開局以来不況の影響もあって経営状況が厳しかったため、表向きは経営状況を見ながら、実際は道東が開局断念という形で地デジ化が進められたのではないかと思います。
    余談ですが、実は日高管内平取町にある振内中継局も、町の支援によって今後開局に向けた作業に入る模様で、カバー率は95%まで拡大することになるのではないかと思います。

  10. >歌姫LOVEさま こんばんは
    情報ありがとうございます。
    そういう事情があるんですね。
    テレビ北海道が開局しない前提で局舎が建っていると…。
    また、使わなくなったアナログの設備を改良して、
    ということもあるわけですか。
    本当に、ようやくという感じになりそうですね。

  11. 歌姫LOVE より:

    こんばんは。TVhは今日、道東での放送を試験放送という形で開始しましたが、まずは避暑地としても全国から注目されている釧路からです。午前10時、ついに試験放送が開始となりまして、放送機器調整で中断することがあるものの、26日には開局するという予定で作業が進められることになりました。
    市の広報や電気店ではTVh開局に関するお知らせが掲載、掲示されており、問い合わせが多数あったことを『TVh道新ニュース』でも取り上げられましたが、TVhはNHKや他の民放と比べて釧路を取り上げる番組が多いだけに、ようやく地元を取り上げる番組が見られると喜ぶ住民も多いことでしょう。
    特に釧路は先程も少し触れたのですが、最近では猛暑日・真夏日はもちろん、夏日もほとんどない地域として、全国からは避暑地という形で注目を集めており、長期滞在、移住される方が本当に多いんですよ。そのような中での開局となるだけに、今後はさらに多くの注目を集めるのではないかと思いますねえ。
    ちなみに、僕は夕方まで断続的に試験放送を見たのですが、1つだけ不満が。それは他局と比べて自社制作が少ない、特に30分以上のベルト番組がないということです。エリア拡大による経費拡大との兼ね合いもあり、今後も劇的に増やすことは難しいかもしれませんが、前向きに検討していって欲しいです。

  12. >歌姫LOVEさま こんばんは
    ようやく、釧路にTVhが上陸しましたね。
    待ち遠しかったことと思います。
    自社制作番組が少ないのは、
    テレビ東京系列の仕様ですので仕方ないですね…。

  13. 道東民 より:

    本日、ついに我が家で(北見方面・湯の町)
    TVHが見れました~

  14. >道東民さま こんにちは
    おめでとうございます!
    この時代に、地上波テレビのチャンネルが増えるのは、
    本当に嬉しいことですね。

  15. ニャンコ子ニャンコ孫ニャンコ より:

    根室市在住です 中標津局が開局すると市内でも半数以上の世帯で視聴可能かと思いますが 半分以上もう見られないと諦めてますラテ欄を見て特に見たい番組も無いのが現状でもあります。

  16. >ニャンコ子ニャンコ孫ニャンコさま コメントありがとうございます
    見たいものが無いなら、あきらめるも何も、
    別にいいですよね。

  17. 歌姫LOVE より:

    こんばんは。ごぶさたしていましたが、来月で開局25周年のTVhが来年、一部地域を除いて全道カバーされるんです。ニュースソースは9月11日釧路新聞と北海道新聞の記事ですが、今年度に日本最北端の稚内市を中心とした宗谷管内、来年度に日本最東端の根室市を中心とした根室管内がカバーされます。
    実はTVhに開局費用の半額が補助される代わりに各市町村がその分を負担する後発民放局支援スキーム、今年度で終了するそうです。そのスキーム利用の可否でTVhと根室管内各市町村が対立していて解決するのに時間がかかりましたが、このほどようやく解決してカバー率0%の管内を解消させました。
    これで残る未開局中継局がある市町村の動向も注目されますが、昨年7月にTVhが入らないと嘆く話を投稿された根室市在住のニャンコ子ニャンコ孫ニャンコさん、この記事を見たでしょうか。遅きに失した部分はありますが、ようやくという感じです。津波の影響を受けにくい中標津町のちょっと住まい、増えるかなあ?
    最後に、ホームページで見ることができる釧路新聞のニュースソースのアドレスを書きましたので、参考資料でもそちらを多少ご覧いただければ幸いです。
    見出し…TVh開局に向け基本合意/中標津
    http://news-kushiro.jp/news/20140911/201409115.html

  18. トッピー@管理人 より:

    >歌姫LOVEさま コメントありがとうございます。

    いよいよここまで来たかという感じですね。その地域の視聴者にとっては
    嬉しいことですけれども、自腹で建設したであろう同業他社がどう思っているのか、
    聞いてみたいところです。

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