亀田製菓は岩塚製菓のようになれるのか

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写真:復刻版ハッピーターン(亀田製菓)

ハッピーターンでおなじみの亀田製菓。その亀田製菓が、辛ラーメンで知られる、韓国の「農心」と共同開発、さらには、生産技術の提供を発表しました。

【日本経済新聞】亀田製菓、韓国食品大手と提携 商品開発や技術供与

記事によりますと、海外市場での互いの販路を活用した営業活動、原材料の共同調達も検討しているとのこと。このニュースを聞き、頭に浮かんだのは、先駆者の岩塚製菓です。

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ハッピターンのハッピーパウダーよろしく、あまじょっぱいおいしさがウリの味しらべをはじめとして、国産米100%で安心の製品を製造している、岩塚製菓。

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写真:味しらべ(岩塚製菓)

実はこの岩塚製菓は、何十年も前から海外企業と手を組み、大成功を収めているのです。それは、台湾の台湾宜蘭食品工業有限公司、旺旺(ワンワン)です。

今から遡ること約30年。1983(S58)年のことです。赤字で瀕死の状態に陥っていた、台湾の食品メーカー台湾宜蘭食品工業は、日本のせんべい技術を習得したいと、岩塚製菓に直談判。

最初は断られるものの、粘り強く交渉し、その熱意から提携が実現。岩塚製菓と台湾宜蘭食品工業は資本業務提携を行い、合弁のブランド名を「旺旺」としています。

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写真:旺旺・仙貝(台湾宜蘭食品工業)

岩塚製菓の技術供与によって、あっという間に宜蘭食品工業は台湾で90%以上のシェアを獲得。その後、旺旺ブランドをひっさげて中国本土に進出。今では、中国でトップシェアを誇り、ロッテをも超える大成功を収めています。

旺旺のおせんべいを買いますと、「宜蘭食品・中日合資・岩塚製菓」という文字が見られ、30年に渡って良好な関係が維持され、両社が幸せになる形での成功を収めている様子が、わかります。

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旺旺は、中国本土で初めて商標登録を行った台湾企業です。今、旺旺は、「中国ナンバーワン、世界ナンバーワン」を目標に、さらなる成長を見据えています。日本と台湾が手と手を取り合って、中国で大成功、世界での大成功を目指しているのです。

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韓国の農心と手と手を取り合うことになった、亀田製菓の30年後の姿は、どうなっているのでしょうか。きっと、岩塚製菓のようになりたいのでしょうけど。果たして。

でもやっぱり、提携とかシェア拡大も大切だけど、何よりも、岩塚製菓・味しらべの「国産米100%」の安心は大きいですね~。

日本のものづくりが中国を制す―旺旺集団と岩塚製菓が挑む「世界品質」への道

きっと、こう、なりたいんだろうな。亀田製菓。

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