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テレビショッピング好きにとっては、衝撃的なニュースが流れました。

【産経新聞】「日本直販」が民事再生法申請 負債175億円

日本直販といえば、日本文化センター、二光とならぶ、全国区テレビショッピングの先駆け的存在。そういえば確かに、

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ここ最近は、テレビへの露出が少なくなっていた気はしていたので、衝撃ではありましたが、意外ではありませんでした。

かつて、昭和のテレビショッピングといえば、日本初のテレビショッピングの流れを汲んだ、「レディス4」のように、番組内に通販コーナーがあるスタイルか、60秒、長くても120秒くらいで商品を紹介するというものがほとんどでした。

これが、平成に入るか入らないかの頃になると、テレビショッピングの「番組」が登場します。1時間まるごとテレビショッピングになっていて、通販業者はテレビ局から放送枠を買って、番組として通販を流すという形です。

このスタイルが登場すると、それまで番組を埋めることができなかった、独立U局(三重テレビや岐阜放送など)にとっては、大きな収益源となります。しかも当時は、通販番組は「CM」ではなく「番組」という扱いだったため、規制されることもなく、最盛期には1日放送の6割が通販番組という時代になっていきます。

その最先端が日本直販でした。1時間の通販番組が登場するようになると、「NTC日本テレショップセンター」「フリーダム(現:トーカ堂フリーダム)」そして「日本直販」といった会社の通販番組が流れるようになります。

多くは、テレビ制作会社のスタジオで収録して、その制作会社が編集するというスタイルだったのですが、日本直販はちょっと変わっていて、商品紹介者もタレントも時代劇の衣装で商品を紹介する「東映太秦時代劇テレショップ」など、他とは違った、番組として楽しめる通販番組を制作し、一線を画していました。

思えば、あの頃の日本直販は、最先端を行っていた気がします。むしろ、今のテレビショッピングの原点を見るようなそんな気もするのですが、なぜ、日本直販はこうなってしまったのでしょう。

テレビショッピングはネットに押されて衰退した、とは私は思いません。ジャパネットたかたは快進撃を続けていますし、オークローンマーケティングも好調、ショップチャンネルやQVCもイケイケです。つまり。日本直販はどこかでつまづいてしまったんですよね。

かつては、テレビショッピングの革命児であったはずなのに、いつの間にか守りに入り、時代についていけなくなった…なのか、もしくは、それ以外のどこかに根本原因があったのか。

ちなみに。当時、日本直販と並んでいたあとの2社は…。日本文化センターにはキャッシングサービスのプランネルがありますし、二光通販は西友傘下になって、通販からは撤退して人材派遣業専業になってるんですよね…。

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コメント

  1. ネモッチ より:

    その後の情報で、20年以上前から粉飾決算が行われていたとも言われており、ネットの台頭以前からつまづいていたようですね。
    そこに競合他社との競争、ネット通販の台頭で、ダブル・トリプルパンチを食らったといったところでしょうか?
    正直な印象として、日本文化センターの方が先に倒れるのではないかと思っていたので、日本直販が倒れたという報はちょっと驚きました。
    良くも悪くも昭和のうさんくささが今でも残っている日本文化センターに対して、日本直販は、ずいぶんとこじんまりしちゃって、印象に残らなくなってしまったと感じていました。
    ジャパネットたかたの高田明社長が「日本直販に憧れてテレビショッピングを始めたようなものだ」というコメントを(リップサービスもあるかもしれませんが)残したのに対し、日本文化センターの「大変ですねえ」という広報の素っ気ないコメントが何とも言えませんね・・・。

  2. >ネモッチさま コメントありがとうございます
    今回の日本直販については、いろいろありそうですね。
    ただ単に、一つの理由でこうなったというわけではなさそうで…。
    日本文化センターは、いつも見ている夕方のニュースで
    この秋から流れなくなったので、急に見かけなくなった印象が
    ありますが、実際のところはどうなのでしょうかね。
    独特な世界観があるのは確かですね。
    高田社長の言葉はリップサービスじゃないと思いますよ。
    日本直販が自社スタジオを作って、独自でテロップを入れて編集して、
    1時間の通販番組を制作しているのを見て、
    「これだ!」と思った、というようなことを
    確か以前何かの番組で高田社長が仰っていた記憶があります。

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