虹の橋

今回は、完全な私事ですみません。最初に謝りますね。このブログには、たまにしか登場しませんでしたが、12年前の春、我が家にやってきた小さな家族がいます。ウェルシュコーギーの「コータ」です。そのコータが、28日(金)の午後、息を引き取りました。今回だけは、そのコータのことについて書かせてください。

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コータがやってきたのは、2000(H12)年4月のことでした。

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2月11日という、建国記念の日に生まれた子で、子犬の頃から手足がガッシリ。骨太な子でした。当時勤めていたところの、お客さんのお店で出会いました。あそこに就職したのは、きっと、コータと出会うためだったんだろうなと思っています。

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最初のライバルはファービーだったね。小さな体で振り回してたっけね。

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甘えん坊のくせに、シャイで、プライドが高くて、叱るよりも、「そんなことして恥ずかしい~」「そんなことするこは知りません」という態度をとったほうが同じことをしなくなる、難しい子だったね。でも、自己主張は強くて、「おやつ欲しい人~」って聞くと、短いててを垂直になるまで上げて主張したね。

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おでかけ大好き、お散歩大好きで「行く」って単語を聞いただけで、玄関に走ってったね。それは、足掛け13年ずっと変わらなかったね。普段は車で絶対寝ないのに、遊ぶのが大好き、駆け回るのが大好きで、相方と一緒に公園に遊びに行ったこの日は、寝ちゃったね。

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3歳になると、顔つきも精悍になって、時にはボスになろうと、果敢に父にアタックするも、ひっくりかえされてその思いは玉砕されたね。僕とは常に同率3位の関係だったと思ってるけど、ひょっとすると、コータは上のつもりだったかな?

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服を着るのはあまり好きじゃなかったから、雨の日くらいしか着せなかったけど、盆踊りには甚平を着て行ったよね。ちょっと暑かったよね。だから、甚平はこの時1回しか着なかったね。

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海上の森での散歩が特に大好きだったね。短い足で一生懸命山を駆け巡り、水を見れば入ってっちゃって、ずぶ濡れどろどろになって、満足そうだったね。

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そしてこの頃、僕の母が他界してしまったんだけど、我が家にコータがいてくれたことで、落ち込みきらなかった。本当に天使だったよ。特に相方と一緒の時は、本当にしあわせそうな天使のような顔をしてたね。相方と我が家の家族をより一層近づけてくれたのも、コータだったね。

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でも、天使みたいな顔をするのは、相方が来たり、嬉しいことがあったり楽しいことがあるときだけで、普段は本当にツンツンしてたよね。逆に、だからすごくわかりやすかったよ。嬉しい顔の時は本当に嬉しいんだってことが。

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食べ物には目がなくて、おもちゃにも飛びつく、それもずっと変わらなかったけど、リビングのテーブルの上においておあずけしてる間、手を上げたり吼えたりはしたけど、テーブル自体に絶対に手をかけることがなかったね。本当にいい子だったね。

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どうしてお預けをしてたかっていうとね、コータにおもちゃをあげると、すぐに、ものの数秒で壊しちゃうんだもん。

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コータの得意技は、なんといっても、誰もいない公園でする、バスケットボールを使ってのサッカーだったよね。顔の右、左でドリブルして、ボールが行き過ぎて公園の外に出そうになると、胴でブロック。ボールを蹴ろうとする僕の脚の動きを見て、それにあわせて体を動かして、フェイントにもちゃんと体をあわせてくるのが、本当に楽しかった。

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ボールがコンクリートの間に挟まっちゃうと、短いててで必死に取ろうとガリガリやるんだけど、しばらくすると、こっちに向かって「ワン!(取って!)」ってね。

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サッカーで疲れた後は、夏場はプールでクールダウン。水の入っていないケースに自分から入っていって、ホースの水を催促するのがたまらなくかわいかったよ。その様子は、写真でだけど、三重テレビで紹介してもらったね。

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生まれてはじめての海。ふかふかの砂浜におおはしゃぎだったよね。

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でも、迫り来る波には最初は首をかしげて、足に波がかかると必死で吼えてたね。

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実はそれまで、あまりコータの写真は撮っていなくて、相方から、それはいけないといわれて、写真を撮る理由に、この頃書いていたブログは、今となっては宝物になりました。

ツンデレコーギー(オス)

でもね。写真を撮ることが目的になってしまって、コータがおでかけに集中できなくなるような気がして、ある程度のところでやめたんだけど。本当に、このブログ、書いておいて良かった。

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この頃から、ちょっと病気をもつようになっちゃったんだよね。痛い注射にもガマンしたし、週に1回の薬シャンプーも嫌々だったけど、よく頑張ったね。そして僕は相方と結婚。コータとは離れて暮らすことになって。でも、そのシャンプー当番だったから、毎週実家のコータに会いに行く口実ができたんだ。

シャンプーのあとは「よくもシャンプーしやがったな」って顔してね。そして、シャンプーや耳かき、ブラッシングのあとは、「ガマンしたんだからごほうびくれよな!」って、機嫌の悪くなった顔のままで、おやつ箱の前で待機してたよね。

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耳かきのときは、片耳の掃除をして「はんたーい」っていうと、自分で寝返りして、反対側の耳を向けてくれたよね。かわいかった。やわかいところが大好きで、あごをソファーのてすりに乗せたり、クッションも好きだったね。サイズの小さなクッションに、強引に身をゆだねる姿は、たまらなかったなあ。もっと大きいクッションもあったのに、そっちのがよかったんだね。

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雪も大好きだったね。あまり降ることはなかったけど、「犬は喜び庭かけまわり」が本当だと、コータに教えられたよ。

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今年に入ってもまだまで元気で、

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12歳になっても、ボール遊びは楽しそうだったね。体力が減ってきてたのか、遊ぶ時間は段々短くなってたけど、遊びたい気持ちは全然変わらなかったね。

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そして今年の夏、コータは体調を崩したね。救急病院に連れて行ったという電話がかかってきて正直、覚悟したよ。でもそれから、しっかり回復して、散歩が逆に長くなったよね。行くたびの1時間以上の散歩になったね。

完全に回復して、11月には、初めて、みんなでお泊りの旅行にでかけたね。鳥羽のわんわんパラダイスってホテルで、部屋でみんなでくつろいで、

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レストランでみんなで食事、

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大きなわんちゃん小さなわんちゃんとの交流、

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アジリティごっこでジャーンプ。

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全てがはじめての体験だったね。

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サービスエリアのドッグランも楽しかったね。

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贄崎海水浴場で2度目の海を見たね。以前、津のなぎさまちに来たときに、この海をコータに見せたいって思ったんだ。その思いがかなってよかった。

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そして、もちろん神域には入れなかったけど、お伊勢さんにも行ったね。

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夫婦岩の二見興玉神社は、わんこもOKだったから、一緒におまいりしたよね。この神社のご利益は「無事帰る」なんだよって、かえるの象とみんなで一緒に写真も撮ったね。

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本当に楽しかったね。そして、それから1ヶ月。年末は急がしくて、2週間ほど、実家に帰れなかった。すっかりコータは元気になってたし、電話で様子を聞いても、元気だって。前日に電話で元気なことを確認して、28日、大好物のチーズささみを買って、大好きなピュッピュと音の鳴るおもちゃを買って、久しぶりにコータに会いに行ったんだ。

玄関で寝てたコータ。呼んでも来ない。いつものツンデレだと思った。おもちゃで釣ったら、やっぱり寄ってきたよね。まーたいつものツンデレだ!って。でも…ちょっとヨタヨタしてた。

風邪でもひいたのかな?と、毛布をかけて一緒に横になった。父にもその様子を電話で連絡して、そしたら「今朝は元気だったから風邪じゃない?」って。いつものように、顔を僕のほうに寄せてきて、僕に体を寄せてきた。僕のふとももに顔をのせて、こっちにお尻を向けて寝るのが、いつものコータだった。

甘えて寄り添いたいけど、顔と顔を寄せて寝るのは嫌っていう、ツンデレぶりが本当によく現れてた行動の一つで、昔はたまにだったけど、最近は会うたびに毎回そうだった。そしてしばらくすると、自分のハウスに帰るって立ち上がった。

そこまではいつもどおりだった。いつもそうなんだ。くっついて横になってるんだけど、しばらくすると一人になりたがるんだ。でも、ヨタヨタしてたから、僕の手で抱いて、ハウスに入れてあげた。目を瞑った。お昼寝だと思った。

そして僕もコータのハウスの横で、横になってた。ふと気づくと、コータがこっちを見てる。様子が違う。どうしたの!って抱いてソファーに移した。先月元気に旅行行ったじゃん。今朝も弟と散歩に行ったんでしょ?その時、ちょうど父もかけつけて、父の声を聞いて、コータは静かに静かに…

コータがいたことで、どれだけ救われたことか、楽しかったことか、充実していたことか、幸せだったことか。本当にありがとう。何度ありがとうと言っても足りません。

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急な別れに感じるけど、コーギーの平均寿命は10~14歳。12歳はちょうどまんなか。平均の平均だものね。最期まで普通の生活が送れて、眠るように旅立っていったコータ。そして何より、たまたま2週間も実家にいけなくて、2週間ぶりに行った、その日に旅立ったのは、僕を待っていてくれたのかなと思うと、言葉がありません。

二見の神さまのおかげかもね。無事帰るって。コータはお母さんのいるところに、帰っていったんだね。夜、弟も仕事から帰ってきて、相方も仕事を終えてかけつけて、コータと最期の夜を過ごしました。そして朝、母が眠るお墓のすぐ横にある斎苑を通って、コータは虹の橋を渡っていきました。

ジャーキーもおもちゃも、フードもたくさん一緒に入れたから、大丈夫だよね。リードは向こうでお母さんと一緒に使ってね。甚平や服も一応入れたし、雨の日用の胸当ても入れたから、水溜りがあっても平気だよね。ちゃんとたどり着くんだよ。

こんな日記を書いてごめんなさい。本来、このブログの主旨とは全く異なる内容なのですが、どうしても今日だけは、書きたかったのです。さみしくてさみしくて、涙が止まりません。ありがとうありがとうコータ。いつものように「まーたね」。また会おうね、いつかどこかでね。ボールしようね。散歩しようね。おもちゃで遊ぼうね。

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コメント

  1. みんみん より:

    初めてお邪魔します。我が家にもワン子がいますし、一昨年8年一緒だった子を亡くしましたのでお気持ちお察しします。
    たくさん泣いたら、虹の橋を元気に渡れるよう祈ってあげましょうね。私も陰ながらコータちゃんのご冥福をお祈りしています。

  2. >みんみんさま はじめまして
    優しいお言葉、ありがとうございます。
    初めてのわんこで、別れるのも初めてで、今は本当にさみしいです。
    でも、向こうに家族がいるので、後は託したいと思います。
    頭ではそろそろとわかっていても、いざとなるとこんなにもさみしいものかと…。
    虹の橋をちゃんと渡れるように応援したいと思います。
    本当にありがとうございます。

  3. Klose皇帝 より:

    本当に犬はいい!
    落合博満氏の名言の如く、
    良い時も悪い時も同じ態度で接してくれる最高のパートナー。
    そういう心を持つ人や動物と一生付き合っていきたいですね。
    自分も今まで以上に自分の身内や愛犬、仲間を大切にします。

  4. >Klose皇帝さま コメントありがとうございます
    本当にそうですね。
    わんこはいつも気持ちに正直で、本心で接してくれる、
    最高のパートナーですね。一緒に暮らせた日々が、
    幸せな時間だったな…と、振り返るとまた幸せな気分になれます。
    何よりも家族を大切にすることの重要さを教えてくれたことに
    感謝しながら、見送りたいと思います。

  5. いちみ。 より:

    我が家もかつて犬を飼っていて、それを亡くした経験がありますので、TOPPYさんの御心痛はよくわかります。
    別れは悲しいけれど、コータくんはTOPPY家で暮らすことが出来て幸福だったと思いますよ。
    ご冥福をお祈り申し上げます。
    どうかお力落としのございません様。

  6. >いちみ。さま コメントありがとうございます
    ありがとうございます。
    そう仰っていただけると、本当に嬉しいです。
    楽しい一生だったと思って旅立ってくれたのなら、
    それ以上に嬉しいことはありません。
    まだ、少し時間はかかるかもしれませんが、
    思い出を心に刻んで、前を向いて歩んで生きたいと思います。

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