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ノイズ混じりでも見たかった男子が夢中・昭和の三重テレビの映画紹介番組

      2015/02/15   17

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150201

三重テレビ放送基本番組表(1988.6)

今も映画紹介番組は存在し続けていますが

 三重テレビには、東海地区で唯一の映画情報番組でもある、「シネマクルーズ+[プラス]」という番組があります。毎週土曜日の23時台に15分番組で放送されており、映画の紹介はもちろん、監督や役者さんへのインタビューなど、短い時間に情報が凝縮された映画情報バラエティ番組として広く人気を集めています。

 この番組は、2003(H15)年に「シネマクルーズ」としてスタート、12年目という長寿番組で、スタート当初から、スポンサー扱いではないものの、ワーナー・マイカル・シネマズ(現イオンシネマ)の絶大なバックアップによって成り立っている番組です。

 三重テレビは、このシネマクルーズが登場する以前から、映画紹介には力を入れていたのですが、昭和の頃、男子には刺激的かつ衝撃的、しかしタイミングを逸すると大きなため息を漏らさざるを得ない番組が存在していました。

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その名も「週刊シネボックス」

 かつて三重テレビで放送されていた映画情報番組のタイトルは「週刊シネボックス」。この番組は、1983(S58)年10月からスタートし、5年半に渡って放送されました。毎週土曜日22時45分からの15分番組でした。(23時台だった時期もあり)

 映画の紹介といっても、現在のシネマクルーズのように監督や役者さんへのインタビュー映像があったわけでもなく、記者会見などの映像が流れるわけでもなく、映画会社から提供されたであろう予告編の素材を流して、スタジオでコメントを読み上げ、見どころが紹介されるというものでした。

男性が一人で紹介するのですが…

 番組を担当されていたのは、当時三重テレビでは「金曜リポート」や「いきいきスタジオ33」といった情報番組でよく見かけた、土見やすふみさん。と言ってもアナウンサーの方ではなく、当時も今も、何者なのか情報は全くありません。映画評論家というわけでもなさそうです。

 男性司会者がが一人でスタジオに座り、映画の予告編を流し、紹介コメントを読み上げ、見どころを紹介する。さて、そんな映画情報番組に、なぜ、男子どもが夢中でかぶりついたのか。それには大きな理由がありました。

3本目に紹介される映画が…

 週刊シネボックスでは、毎週3本の映画が紹介されていました。1本目と2本目は、話題作・新作が紹介され、ストーリーや役者さんについてのコメントを土見さんが読み上げていたのですが、3本目は、土見さんは一切コメントを発しません。無言です。でも、そうであってもらわなくてはいけませんでした。

 2本の映画の紹介が終わると、土見さんは笑顔でカメラに向かってこう言うのです。

「はい、お待たせしました。3本目はにっかつのコーナーです。」

 この瞬間を、男子たちは待ち望んでいたのです。特に私たちは、愛知県在住でありながら、ノイズまみれの三重テレビであっても、どうしても見たかったコーナーだったのです。

 若い方には「にっかつ」の何がそれほどまでに魅力なのか、わからないかもしれません。ぜひ「日活ロマン」で検索してみてください。当時、にっかつがどういう映画を製作していたのか、一目でわかるはずです。

 そうです。成人映画です。成人映画を、地上波のテレビで、わずかな時間ではありましたが、見られたのです。そんなことがあって良かったのでしょうか。今、思い出しても、当時のその映像のインパクトは、中学生にはあまりにも刺激的すぎました。

タイミング調整が必要

 しかしです。ここで、画面に集中しすぎて、タイミングを逸してしまうと、パンと、スタジオの土見さんに切り替わって、「はい、今週もいかがでしたか?それでは、週刊シネボックス、また来週~」と、もう、萎え萎えです。当時はまだ、ビデオデッキなんてものは一家に1台あるかないか、あってもリビングです。録画なんて夢のまた夢。ですから、にっかつのコーナーに入るまでに、イマジネーションでウォーミングアップをしておく必要がありました。何を言ってるんでしょう、最低ですね。

 調べてみると、にっかつがその路線をやめたのが1988(S63)年なので、週刊シネボックスも同時期に終了したということになります。しかも、そのにっかつのコーナーは「提供:にっかつ」とクレジットされていたので、スポンサードだったのでしょう。

 わずか5年半という放送期間でしたが、その間、三重県、いや、東海地方の男子たちがどれほど、この週刊シネボックスにお世話になったのだろうかと想像すると、とても、むさくるしいです。

日活 昭和青春記 日本でもっとも長い歴史をもつ映画会社の興亡史

 - 魅惑の三重テレビ

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