三重テレビが開局45年にして初めてニュース番組にタイトルをつける「NEWSウィズ」

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NEWSウィズの番宣CM

タイトル変更は23年ぶり

 私は17日(火)に初めて告知CMを見たのですが、三重テレビ平日の夕方と夜のニュース番組が、この4月から「三重テレビNEWSウィズ」として新たにスタートするとのこと。

 これまで平日のニュースは、23年間に渡って「三重テレビワイドニュース」というタイトルで放送されてきましたが、ワイドというのは、放送時間が10分間から25分間になった時につけられたもので、放送時間がワイドになったこと、それ以上の意味は無く、今回「NEWSウィズ」と、ニュース番組にコンセプトであるタイトルがつけられたのは、三重テレビ45年の歴史で初めてのこととなります。

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これまで三重テレビのニュースには3つのタイトルしかない

 三重テレビの夕方のニュース番組について、この45年間の歴史をまとめてみますとこうなります。

1969.11~1992.3 (22年) 「三重テレビニュース」
1992.4~2015.3 (23年) 「三重テレビワイドニュース」
2015.4~ 「三重テレビNEWSウィズ」

 なんと、開局から45年のニュースの歴史がわずか3行でまとめられてしまうのです。これ以外にも全曜日の「中日ニュース」と、土日の「三重テレビニュース」が存在していますが、

 それでも、三重テレビ制作のニュース番組は、開局からの45年で「三重テレビニュース」「三重テレビワイドニュース」「中日ニュース」の3つしか存在しないのです。ですから、今回の「三重テレビNEWSウィズ」は、まさに、開局以来初の大変革と言ってもおかしくないわけです。

歴史を勝手にふりかえってみます

 三重テレビニュースは、開局前のサービス放送からスタート。第1回の放送は1969(S44)年11月17日。この当時は、新聞社が撮影した写真をバックにキャスターが原稿を読み上げるだけというもので、動画になるまでにはまだまだ時間が必要でした。

 キャスターは中日新聞三重総局の関戸正信記者。関戸キャスターはこの1969(S44)年から1989(H元)年の春まで、20年近く務められたのですが、降板の理由は「転勤のため」。新聞記者が毎日夕方、テレビでキャスターを務め、さらに20年間も異動がなかったというのが、昭和ですね。この頃は、東海テレビもキャスターは中日新聞の記者でしたので、そういう時代でした。

 1989(H元)年春からは、渡辺多聞キャスターになるも2年後には解説へ。1991(H3)年春になると、三重テレビのアナウンサーがキャスターを務めるようになり、放送も18時からと23時からの1日2回、月曜だけは30分間に拡大しますが、基本的には10分間のままでした(23時は月曜拡大なし、金曜は「スタジオAmie」放送のため放送なし)。その翌年に、ワイド化するのです。

「ワイドニュース」とは

 1992(H4)年4月1日、三重テレビワイドニュースがスタート。放送時間は17時45分から18時10分と25分間。時間がワイドになったことから、ワイドニュースとなりました。と言っても、間に5分間のフジテレビのスタジオで収録された全国ニュース「中日ニュース」が入り、それまで無かったお天気情報が加わっての25分間でしたので、実質的にはそれほどワイドになったわけではありませんでした。

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初回は「三重テレビニュースワイド」表記(1992.4.1の放送より)

 社内でもこのワイド化は見切り発車だったのか、準備不足だったのか。オープニングCGは「三重テレビニュース」のまま、エンドカードは「三重テレビニュースワイド」となっていました。しかし、初回から当時の新良キャスターは「ワイドニュース」と言っていましたし、オープニングCGもエンドカードものちに「ワイドニュース」に修正されましたので、まあ、見切りか不足のどちらかだったのでしょう。

 1996(H8)年になると、中日ニュースが終了。代わりに「マイエリアリポート」というコーナーがスタートし、地元ニュースがワイドに。1997(H9)年春には放送時間が、17時40分~18時の20分間となり。現在のスタイルとなります。

 ただし、2004(H16)年5月31日からの一時期は、三重テレビワイドニュースが18時からの20分間で、「ワクドキ元気!」が18時30分からの1時間という時期がありました。

 このように、結局のところ「ワイドニュース」と言っても、それまでの「三重テレビニュース」がワイドになっただけで、番組タイトルとしては、45年間変わっていなかったといってもいいわけです。

 それがこの春「三重テレビNEWSウィズ」です。

 キャッチフレーズは「みなさんとともに作り、考えるニュース」

 放送時間はこれまでと変わらないということですが、この、開局以来の大変革、気合、入ってるんでしょうね。現在のスタジオは、セットと言えるものは何も無く、壁に絵が貼られているだけですが、もちろん、セットも新調ですよね!

 かつての、狭いのにセンス溢れる三重テレビのスタジオという、あの頃のイメージに戻ってほしいなあ。

 まさか、開局45年にして初めての、コンセプトをタイトルにしたニュース番組が、今までと同じ絵の壁の前ってことは、無いですよねえ。でも、その方が、見切り発車で準備不足のワイドニュース初回の伝統を受け継ぐということで、三重テレビらしいけど。

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