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熊本城の復旧に向けた特別番組を福岡のテレビ局が制作・意外な発見でアプローチ

      2017/01/08   10

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tvq

TVQ九州放送(福岡・博多区)

福岡のテレビ局が熊本の?

 テレビ東京系列で12月23日、熊本地震から復興に向かう熊本の姿を描いたドキュメンタリー番組「よみがえれ 熊本城~時代をつなぐ匠の技~」が放送されました。テレビ東京系列は熊本県に系列局がなく放送エリアになっていないのですが、今回のこの番組は福岡のTVQ九州放送が制作したものでした。

 福岡県にあるTVQ九州放送は、本来は福岡県のみをカバーするテレビ局です。しかし、九州唯一のテレビ東京系列局として取材対象は九州全域という方針を掲げており、CSの無料放送で全国でも見られる経済情報番組「ぐっ!ジョブ~九州ゲンキ主義経済~」でも、大分・長崎・宮崎そして熊本の企業を取り上げられることが多々あります。

 今回の特番は、そんな九州で唯一のテレ東系であるTVQが、復興という視点だけでなく興味の観点からもとても見ごたえのある内容となっていました。

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熊本地震で熊本城はどうなってしまったのか

 4月に発生した最大震度7の熊本地震。熊本城の石垣がギリギリのところで持ちこたえた映像は、地震の衝撃を物語るものとして、また、大きなショックと逆に希望を与えるものでした。

 そんな熊本城がどういう状況に置かれているのかを、実際にナビゲーターの壇蜜さんとロバートの山本さんがじっくりと現場で取材をされていました。

 修復費は熊本市の試算で600億円以上、復旧は20年後を目指すという数字は大きなものがあります。

 なぜそれだけの時間と費用を要するのか。重要文化財の復元とはどういうものなのか、新たに作る方がよほど簡単であり、復元には技術の伝承の意味合いも。九州の匠の技、その背景にある人間模様も伝えられていました。

 そしてロバートの山本さんのお城好きぶりには驚かされました。予定外の取材にも自ら行かれていた様子でしたね。

興味の部分での熊本城

 ただ今回の特番は、復旧に向けた「明るさ」も感じさせる構成となっていて、さらに復旧への道筋をただ紹介するだけでなく、熊本城に興味を惹かせるようなエピソードがふんだんに盛り込まれていて、これまで熊本城に興味のなかった人にも「そうなんだ」という発見がいくつもあったのではないでしょうか。

 名古屋から熊本に赴いた加藤清正が作ったとされる熊本城。清正が作ったからこそ石垣は頑丈だった…という話に対して、実際は石工さんが作ったんだよ!という現代の石工さんの言葉には思わず「そうですよね」と相槌を打ってしまいました。

 また、地震で落ちてしまったしゃちほこが、名古屋城の金鯱とどう違うのかという対比も興味深かったです。

 築城の名人・加藤清正、難攻不落の熊本城。

 復旧に向けた様子を伝えるだけでなく、熊本城自体に興味を持たせる構成は、これまで熊本城と縁のなかった自分にも、何かできることはないか、そして復旧後の熊本城の姿を見てみたいなと、長いスパンでの訴えかけとなっていたように感じました。

エリア外でもエリア外だからこそ

 番組では、これまたお城大好きで岐阜にもお城を見にプライベートでも訪れるという春風亭昇太さんや、熊本出身の森高千里さん、熊本県議会議員の松野明美さんも応援コメントを寄せていました。

 TVQ九州放送は福岡のテレビ局のなかでも最も規模の小さなテレビ局です。そんなTVQがエリア外の災害復興を伝えるというのは、大変なことだと思います。しかし、そのなかで熊本城という象徴に着目し、復旧への道筋を伝えるとともに熊本城そのものに惹かれる番組構成、そしてその復旧に20年かかるという数字を示すことで、熊本をずっと長い目で応援し続けていこうと思わせてくれる、そんな番組でした。

 加藤清正、名古屋城との対比、愛知でも放送されたことで、熊本と愛知の心の距離が近づいた気もしました。

熊本城災害復旧支援 2017年 カレンダー 壁掛け

 - メディアの話

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