マックスバリュ中部の創業70周年記念セールに…そんな昔からあったっけ?と思い振り返る

170307

創業70周年記念セール

マックスバリュ中部のチラシを見て

 マックスバリュ中部のチラシに大きく「創業70周年記念」の文字。「おかげさまで創業70周年『おいしい』でつながる。」とあります。

 70年前ということは1947(S22)年。戦後まもなくです。マックスバリュってそんなに前からあったっけ、いや、自分が小さい頃にあったっけ、それ以前に同じイオングループのジャスコでさえも1970(S45)年発足じゃなかったっけ…。

 どうやら、マックスバリュ中部を、ただのマックスバリュだと思うなよ!という思いの表れのようです。

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地域によって全く違うマックスバリュ

 マックスバリュはイオングループの食品スーパーとして全国に展開されていますが、実は地域によって会社も違えば運営形態も全く違うんですね。たとえば、愛知県内でも大部分は「マックスバリュ中部」の運営ですが、三河の数店舗は静岡の「マックスバリュ東海」の店舗だったりします。

 全国には11のマックスバリュがあり、なかには「光洋」や「マルナカ」など、社名がマックスバリュになっていない会社まであるほどです。

中部と東海の違い

 静岡県に本社を置き、愛知県にも数店舗を配するマックスバリュ東海は、かつての「ヤオハン」。1997(H9)年に破綻しイオングループ傘下となり再建しています。ですからイオングループ色はとても強いです。

 一方のマックスバリュ中部は違います。三重県の地場スーパー「フレックス」「アコレ」「中部ウエルマート」がひとつになり三社合併。1999(H11)年にフレックスアコレとなり、一部ジャスコからマックスバリュの店舗を譲り受けるなどの関係をもった、後に2000(H12)年マックスバリュ中部となっているのです。

 マックスバリュ中部としてはまだ16年ちょっとの歴史なんですね。

現在も単独上場している

 創業70周年というのは、三社合併したうちの「フレックス」の創業を差しています。1947(S22)年、松阪市に誕生した青果店「八百久」から70年なのです。

 現在もマックスバリュ中部は、66.6%がイオンの出資となっているものの、名証2部に単独で上場しているのですよね。名前としてはマックスバリュとなっても、かつての歴史は忘れない、イオンには染まりきらないぞ、むしろジャスコよりも歴史があるぞと、そんな幻聴が「創業70周年」の文字から聞こえてきた気がしました。

 とはいえ、ジャスコだって遡れば、岡田屋のはじまりは1887(M20)年だし、篠原屋としての創業は1758(宝暦8)年になっちゃうのですけどね。

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