寿がきやのイタリアンなレモンのラーメン・レモンらぁ麺は酸味とかそういう次元ではなかった

「衝撃の酸っぱさ！」という煽り

　名古屋では圧倒的な地位を誇るインスタントラーメンメーカー「寿がきや」がこの夏、どこから注目したらいいのかわからないくらいに、売り文句の多いラーメンを発売しました。

　まず商品名は「レモンらぁ麺」。目に飛び込んでくる煽り文句は「衝撃の酸っぱさ！」さらには「DueItalian」「東京・日比谷・市ヶ谷」の文字に、シェフらしき人の姿。

　ラーメンにはレモン果汁が搾られているイメージ写真。情報が多すぎる。買う前に脳内を一度整理しなければなりません。

　このラーメンには、煽り文句とは別に「※」印で2つの注意書きも書かれています。

　1つ目は「※スープにレモン果汁を使用しています。」

　つまりは、レモン果汁がラーメンに搾られているイメージは、「※イメージではありません。本当にそういうことです」という、よくあるパターンとは逆だと主張しています。

　2つ目は「※大変酸っぱいラーメンです。酸味が苦手な方はご注意ください。」

　これは、本当に注意をしろという意味なのか、演出としての注意書きなのか、この時点では判断がつきません。

　横文字で書かれている「DueItalian」は、東京市ヶ谷と横浜青葉台にある「イタリアンとラーメンの融合をコンセプト」とした「チーズやトマト、レモンなど女性向け食材を取り入れた新感覚のらぁ麺を提供する人気店」とのこと。

　チーズやトマトなら、まだわからなくはないものの、これはレモンラーメン。

　寿がきやの煽り文句はさらに「レモンとかんきつ系果汁をたっぷり配合し、究極に酸っぱいながらもラーメンとして成立。新しいラーメンの世界をお楽しみください」と強気です。

　食べてみますと。確かにこれは新感覚。これまで食べたことの無い世界です。

　酸味の効いたスープとか、酸っぱさを感じるスープではありません。レモンです。ちんちんに熱いのにとんでもなく酸っぱい。脳が判断に迷っていることが自分でもわかります。

　しかもこれ、レモン果汁だけじゃなくて、シークヮーサー、ライム、すだちの果汁もプラスされているそうで。とんでもなく酸っぱい。

　なのに具材は、チャーシュー、ホウレン草、揚げネギ、ネギと普通。いや、妙に揚げネギとレモンの相性が良いのもわかります。

　これはもう、ラーメンじゃない気がする。何か新しい食べ物。熱いのに酸っぱくてむせるって経験は初めてかもしれない。