フリーランスのライターです。妻・子あり。取扱品目は主に名古屋/放送/ポケモン。


テレビ愛知の晴れ舞台-世界コスプレサミット2005

      2013/11/22   0

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「コスプレ」とは「コスチュームプレイ」を縮めた言葉です。かつては「内容がつまらないにもかかわらず衣装だけが立派なお芝居」を指した和製英語でしたが、ここ最近はこの単語に新しい意味が生まれ、それは英単語として浸透しつつあります。「コスプレ=cosplay」の新しい意味とは。
ご存知の方も多いと思いますが、コスプレとはアニメやゲームのキャラクターの衣装を着てキャラクターになりきることです。そんなコスチュームプレイヤーの世界一を決めてしまおうというイベントが、愛・地球博で8月7日に開催されました。行ってきましたので遅ればせながらレポートします。

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<行くことになった経緯>
今回一緒に行った連れも私も、かつてはアニメやマンガをよく見ていたのですが、年齢のせいもありここ何年か新作のアニメを見ることはほとんどありませんでした。最近はたまに昔の「ドラゴンボール」のビデオを見る程度でした。なので、世界中からコスプレイヤーが集まる「世界コスプレサミット」が万博で開催されると聞いても、特にピンとくるものも無く当初は行く気はありませんでした。
ところがです。連れの友人が「鋼の錬金術師」というアニメにハマり、DVDを購入しました。それを連れが借りてきたのです。このアニメは2003(H15)年10月から2004(H16)年10月にかけて毎日放送製作で土曜の夕方に放送されたものでした。私のなかでは、その枠のアニメといえば「ママはぽよぽよザウルスがお好き」「ムカムカパラダイス」といったほのぼの系のものしか記憶が無かったので、毎日放送のアニメもすっかり変わったものだと思いつつ、一緒に見てしまいました。すると連れが「新作のアニメにも触れたことだし、世界コスプレサミットに行ってみようか。」と言い出し、コスプレサミットを見に行くことになりました。
当日会場に到着すると異様な雰囲気…かと思いきやそうでもありません。結構年齢層の幅広い客層が集まっていました。こんなおじさんやおばさんがコスプレに興味があるのだろうか…と思うほどです。すると連れは「鋼の錬金術師」のコスプレをしている人のところへトコトコ行き、写真撮影をお願いし始めました。あなたも結構ハマってるのね…。
<コスプレサミットとは>
「世界コスプレサミット2005」は世界7ヶ国、アメリカ、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、中国、そして日本で予選が行われ、その決勝を愛・地球博で行おうというものです。各国での予選会の様子も会場内では流されました。部門は個人と団体。審査員には松本零士さんや影山ヒロノブさんなどが登場しました。そして司会は古谷徹さんと篠原ともえさん。古谷さんは自らが声を担当されたガンダムのアムロのコスプレで登場。篠原ともえさんは進行のことをまったく考えておらず、時間が押しているにもかかわらず、どうでもいいコメントを付け加え、影の進行であるテレビ愛知の中山アナウンサーのピリピリした様子がこちらにも伝わってきました。最後の方になると「篠原さんそろそろ次へ…」と中山アナは名指しで注意。にもかかわらず篠原さんは全然空気を読めていない様子。ありゃダメだ。
<個人部門>
個人部門は最初、外国人カラオケ大会という様相でした。私も連れもわかったキャラクターは東日本地区代表の「セーラームーン」くらい。WEB選考の「魔法先生ネギま!」や中部地区代表、フランス代表、西日本代表の「ファイナルファンタジー」、中国代表の「侍スピリッツ」も、その作品名を耳にしたことはあるけれども、見て「ああ」と思えるものはありませんでした。しかしです。イタリア代表による「デビルマン」のシレーヌはすごかった。映画のラストシーンを再現したというパフォーマンスは大迫力。なおかつデビルマンのテーマ曲を日本語で熱唱。知らなくともその迫力に圧倒されました。会場からは自然と大きな拍手が巻き起こるほどでした。やはり個人部門優勝はこのイタリア代表の女の子となりました。
<団体部門>
団体部門の最初はスペイン。「鋼の錬金術師」です。連れはちょっと興奮ぎみ。団体は個人とは違いカラオケではなくパフォーマンスだったので、作品を知らなくとも見ていてどれも楽しかったです。ただ、外国人チームがエンターテイメントになっているのに対し、日本人チームは寸劇といった印象で、外国人の方が見る側を楽しませる演出があったような印象を受けました。アメリカの「ローゼンメイデン」の可愛さに連れは感激。さらに東日本地区の「犬夜叉」、ドイツの「魔法騎士レイアース」と知っている作品が続きました。
中部地区代表の「ルパン三世」は子どもという飛び道具が登場。コスプレ以前に、あんな子どもがパフォーマンスをすればそりゃカワイイさ。予想どおりその中部地区代表が審査員特別賞(ブラザー賞)を受賞。そしてとりはフランスチームの「東京ミュウミュウ」でした。これがとりなんだ…という感じがしたのですが、そういえば東京ミュウミュウは主催者であるテレビ愛知製作のアニメ。テレビ愛知のアニメ路線がそれまでのギャグから、いわゆる「萌え」路線への転換するきっかけとなった作品です。審査員にはその東京ミュウミュウのプロデューサーもいました。まさか…。そのまさかは的中。グループ優勝はこのフランスチームでした。
<7ヶ国語で歌う残酷な天使のテーゼ>
審査員が審議している時間、ステージ上ではライブイベントが展開されました。個人審査の時間は「宇宙戦隊NOIZ」のライブステージ、そして団体審査の時間はオペラ歌手の田辺とおるさんが登場。一体何をするのかと思ったら、この田辺さん、とんでもない方だったのです。田辺さんはドイツ在住で、ここ最近はアニメ主題歌の翻訳の仕事が増えてきていて、日本のアニメがヨーロッパでどんどん人気が高まっているのを肌で感じているとのこと。今回は新世紀エヴァンゲリオンの主題歌を世界7ヶ国語で歌おうという趣向でした。
田辺さんのお話によると、かつてヨーロッパで「日本」といえば、もの珍しい以外に話題に上がることはなかったそうです。しかし、ここ最近はマンガやアニメがヨーロッパ各国に急速に浸透し、ヨーロッパ人が日本に対して憧れを持つようになっていて、「夢の国日本に一度でいいから行ってみたい。」そう思うヨーロッパ人が今はたくさんいるのだそうです。最後の松本零士さんの挨拶でも触れられましたが、アニメやマンガが媒介となって、世界中が仲良く慣れたらそれほど素敵なことはありません。確かにそうです。いつかそんな日が来るのか…と思ったのですが、このコスプレサミットの会場は、それを世界で初めて具現化に成功したと言えるのではないでしょうか。ゲームの登場人物とはいえ、中国人が侍の格好をするくらいなのですから。
実際注目を集めたようで、他局主催のイベントでありながらメ~テレやNHKもカメラを回していました。
<エンディング>
総合優勝はイタリアでした。イタリアチームは団体で「ソウルキャリバーⅡ」のコスプレをしていました。私たちは作品を知りませんでしたが、しっかりとしたパフォーマンスでしたので、個人のイタリアのすごさを考えればこの優勝は順当でしょう。そして最後は影山ヒロノブさんによる、ドラゴンボールZの主題歌「CHA-LA-HEAD-CHA-LA」の熱唱。これは良かった。まさかこの歌をライブで聴けるとは思いませんでした。影山さんは相変わらず熱い男でした。
このイベント、主催はテレビ愛知と中日新聞社でしたが、実質はテレビ愛知が全てを仕切っていました。海外6ヶ国で行われた予選。当然その予選は、現地でのPR活動、イベントの運営などとても大きなプロジェクトだったと思います。そして各国の代表者をこの万博会場に招待し、これだけ盛大かつレベルの高いイベントを開催できたテレビ愛知には正直驚きました。私は開局からずっとこのテレビ愛知を勝手に見守ってきましたが、これだけ世界的なイベントをテレビ東京の力を借りずに独自で成功させたことに、少々感慨を覚えました。
そう考えると、東京ミュウミュウを選んだフランスチームはうまいなぁ。テレビ愛知製作のアニメだと知っててチョイスしたのだろうか…まさかね。
http://www.tv-aichi.co.jp/cosplay2005/

 - メディアの話

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