映画見てきました「カイジ ~人生逆転ゲーム~」

原作の存在は知っていたのですが、読んだことはなかった「カイジ」の映画を見てきました。端的に言うと、借金を背負った負け組を集めて、人生を賭けたゲームをさせ、勝てば借金はチャラ負ければ永遠の強制労働、そして命と引き換えに…というお話。

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全くストーリーを知らずに見たので、後半は特に手に汗を握ってしまいました。身近な「お金」というテーマのせいか、見ていると思わず入り込んでしまい、イカサマのシーンなんかは、劇場中から「あ」という声が自然と一斉に出てしまうところなんか、妙な一体感がありました。

私は、社会に初めて出たときに勤めたのが金融機関だったので、お金の怖さは充分承知しています。それ故、セリフが心にグサグサと迫ってきましたね。ええ、間違いなく、お金は命よりも重いですよ。

お金のために命を落とす人なんて、交通事故よりも多いでしょう実際。金銭消費貸借契約証書…連帯保証人…。取り立ての電話のシーンなんか、懐かしかったなぁ。私自身、結果として、相手が命を落とすきっかけとなった電話をしたこともありますし。私が勤めていたのは、この映画のモデルとなっている消費者金融ではなく、いわゆる銀行に近い金融機関でしたけど、似たようなもんですよ結局。金貸しには違いありませんから。

映画では、消費者金融が、巨大な悪の組織の末端として描かれているのですが、今や消費者金融は、過払い利息回収の裁判によって、すっかり衰退しつつありますから、もう少し消費者金融全盛の時代にこの映画をやっていれば、もっとリアリティがあったのになと思いましたが…。

いや、それは無理でしょうね。この映画を作ったのは日本テレビ。消費者金融全盛の時代は、CMも全盛でした。逆に今は、テレビ局が消費者金融にペコペコする義理が無くなったからこそ、こういう映画を作ることが出来た、ということでしょうね。

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