全国ニュースからローカルニュースまで、信頼のJNNについて触れてきましたが、今回は私がJNNのニュースを好きなもう一つの理由をお話しします。
ニュース番組の魅力は「テーマ曲」にある
それはズバリ、ニュース番組のテーマ曲です。
ニュースのテーマ曲には、その番組の「顔」とも言える役割があります。
一瞬で空気を切り替え、「これから重要な情報が始まる」と視聴者に伝える力を持っています。
テレビ東京のニューステーマも好きなのですが、あちらは音楽としての完成度や心地よさに惹かれるタイプ。
それに対してJNN(TBS)のテーマ曲は、
「これがニュースだ!」
「今からニュースが始まるぞ!」
という“報道のスイッチ”を入れる力が際立っているのです。
小学生の頃に惹きつけられたニュースの音
JNNおはようニュース&スポーツ(1986)
ピアノ調で静かに始まり、後半に向かってトランペットが加わり、一気に締める構成。
やわらかさと力強さが同居するバランスが印象的で、子どもながらに強く惹きつけられました。
当時録音していたことを考えると、それだけ心に残る音だったのだと思います。
「これぞJNN」と感じる王道サウンド
JNNニュースといえば思い出すのが、「JNNフラッシュニュース」などオーケストラによる重厚なテーマ。
荘厳でありながら、無駄を削ぎ落とした構成は、まさに“報道”そのもの。
ニュース映画にも通じるような、どこかクラシカルで格式ある響きが特徴です。
未来感を感じさせた「ニュースコープ」
JNNニュースコープ(1987)
個人的に「ニュースコープ」といえばこの時代のテーマが印象的です。
未来に引き込まれていくような音の流れがあり、当時はとても新鮮に感じられました。
「報道特集」と並び、どこか時代の先を見ているような空気感を持った番組だったと思います。
完成度の高さが際立つ「ニュースの森」
JNNの中でも特に印象に残っているのが、夕方ニュースの「JNNニュースの森」です。
荒川強啓さんと故・久和ひとみさんのコンビで1990年にスタートして以降、テーマ曲は何度か変わりますが、どの時代も完成度が高いのが特徴です。
初代(1990)
初代は当時のTBS公式ホームページによると意外にも久保田利伸氏による作曲。
森のなかをUFOのようなものが飛んでいくという映像と合わせて、当時としてはかなり凝った演出が印象に残っています。
転機となった1994年版
ここで一気に「ニュースらしさ」が完成します。
- 「バン!」と冒頭で一気に引き込むインパクト
- 抑制されたヘッドライン部分
- 低音がじわじわと緊張感を作る構成
- ラストで一気に解放される展開
オーケストラの力強さと、歯切れの良さが融合した名曲です。
1996年版の魅力
オーケストラではないものの、構成は継承。
徐々に盛り上げて最後に弾ける展開は健在で、ニュース番組としての緊張感をしっかり保っています。
ジングルも含めて、キレの良さが際立つ仕上がりでした。
完成形とも言える2001年秋までのバージョン
再びオーケストラに戻り、完成度はさらに高まります。
盛り上がりから一気に音が引いていく流れが絶妙で、個人的にはこの時期が最も好きです。
また、全国ニュースからローカルへ切り替わる際の音が、
あえて柔らかく作られている点にもセンスを感じます。
名古屋ローカル「CBCニュースワイド」の個性
名古屋では「ニュースコープ」「ニュースの森」とセットで放送されていたのが、CBCニュースワイドです。
特徴的だったのは、オープニングに入る
「こんばんは〜」
という一言。この演出は後に廃止されましたが、当時は「なぜこんばんはをやめたのか!」とCBCラジオで話題にもなりました。
1974年スタート時
トランペットが映える王道ニュースサウンドで、初期から完成度の高さを感じさせます。
初回からすでに「この地方のニュース」という表現が使われているのも興味深い点です。
1999年最終回
勢いのあるアレンジながら、どこか独特な印象も残るバージョンでした。
「この地方」という言葉の文化
名古屋の放送でよく耳にする「この地方」という言葉。
これは東海3県(愛知・岐阜・三重)を指します。
他地域ではあまり使われないと知ったときは、少し驚きがありました。
ニューステーマ曲は記憶を呼び起こす
ニュースを選ぶうえで、テーマ曲の印象は想像以上に大きいものです。
しかもこうした曲は基本的に再放送されることがなく、
記録していなければ二度と聴けない存在でもあります。
それでも、日常的に耳にしていた音はしっかり記憶に残り、
ふとしたきっかけで当時の空気ごと蘇るのが不思議なところです。
最後に
以前、ニューステーマに興味のない友人の前でこの話をしていたところ、こう言われました。
「ニュースに何を求めてるんだ?」
……たしかにその通りかもしれません。
でも、ニュースの“音”に惹かれる人は、きっと少なくないはずです。


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