野球に詳しくなくても「好きな球団は中日」になる理由
9月25日、この日は中日ドラゴンズ、ナゴヤドームでの今シーズン最終戦となりました。はっきり言って私は野球について詳しくありません。
それでも名古屋で生まれ育った私は、中日ドラゴンズに愛着がありますし、やはり好きな球団は?と尋ねられれば「中日」です。それは、中日文化に触れてきた結果なのかもしれません。

ナゴヤドーム最終戦「中日×ヤクルト」
新聞・ラジオ・テレビすべてがドラゴンズ中心
中日ドラゴンズはその名のとおり、中日新聞社傘下の球団です。名古屋のマスコミは、放送局も中日新聞系列が多く、どうしても中日ドラゴンズ中心の報道になります。
もちろん、本体の中日新聞は中日一色であり、名古屋の喫茶店では必須アイテムである「中日スポーツ」の一面には、よほどのことが無い限り、他球団の話題がのぼることはありません。
ラジオはCBCラジオ、東海ラジオとも、中日主催ゲーム全試合完全中継、ビジターの試合も、権利関係が調整できる限り、試合終了まで完全中継します。
他地区では注目される「巨人×阪神」でさえ、中日戦があれば放送されない。
これが名古屋の放送事情です。
全局がドラゴンズを応援する異様な構図
テレビでも、たいていどこかの局が中日戦を中継しています。それだけにとどまらず、各局にドラゴンズ応援番組が存在します。
中日新聞資本の東海テレビ「ドラゴンズHOTスタジオ」、CBCテレビ「サンデードラゴンズ」はもちろんのこと、
テレビ朝日系の名古屋テレビでさえ、「11はドラゴンズに冷たいでいかんわ。」とささやかれたからか!?90年代に「ドラゴンズくらぶ(当初は倶楽部)」をスタートさせ、以来ずっと続いています。しかしなぜか、系列である大阪ABCテレビの、対阪神戦はネットしません。
さらに驚くべきは、日本テレビ系の中京テレビでさえドラゴンズ応援番組を制作している点です。かつては「スポーツまるごとドラドラ天国」「1001%ドラゴンズ」という、いかにもドラゴンズ、という番組を制作していましたが、現在は番組タイトルに「ドラゴンズ」という名前を入れずに、「スポーツスタジアム」という番組で、ドラゴンズを応援しています。
本来は巨人を推す立場のメディアまでもがドラゴンズを応援する。
他地域の人には信じがたいかもしれませんが、それが名古屋なのです。

最終戦なので
監督・選手から挨拶がありました
ナゴヤドームに行くと分かる“空気”の違い
私が見に行った「中日×ヤクルト」でも、ヤクルトファンはほんの一握り。
ナゴヤドームは、ほぼドラゴンズファン一色。
そこにいると、世の中はドラゴンズファンが大多数なのではないかと錯覚するほど、中日応援の熱気に包まれます。
「中日文化」は生活の中に根付いている
全国的にはマイナーでスター選手も少ないと言われる中日ドラゴンズですが、名古屋では愛され、親しまれ、応援され続けています。
これは単なるプロ野球チームではなく、地域文化そのものです。
名古屋で生きるなら知っておくべきこと
名古屋に転勤や引越しが決まった場合、中日ファンになることは必須ではありませんが、
中日の悪口は言わない方がいい。
名古屋人は表立って反論しなくても、見えない壁ができてしまう可能性があります。そんなことでは、名古屋でのビジネスがうまく行くはずはありません。
そしてまず始めるべきことは、
中日新聞を購読すること。
名古屋市民の75%が購読している中日新聞。名古屋ではそれが“当たり前”だからです。
象徴的なキャッチコピー「新聞は中日」
「読む、考える、チカラになるPOWER PAPER朝日新聞」
「きれいでみやすい読みやすい毎日新聞」
「最初にやります産経新聞」
他紙がそれぞれ特徴を打ち出す中で、中日新聞のキャッチコピーはシンプルです。
「新聞は中日」
この一言に、名古屋における圧倒的な存在感と自信が表れているのです。


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