「鑑定スペシャル」ってなにコレ?テレビ愛知の特番に感じた違和感と発見

テレビ欄に現れた「鑑定スペシャル」の謎

10日の火曜のことです。いつもの様に朝、新聞のテレビ欄をチェックしていると、見慣れない番組がありました。それはテレビ愛知の夜8時でした。

「今日は鑑定スペシャル加賀百万石!お宝発掘大冒険」

普段、テレビ愛知の火曜8時は、テレビ大阪制作「火曜スペシャルなにコレ!?」をネットしているのですが、非常に稀ではありますが、自社制作番組をやることがあります。『ははーん、多分この番組はテレビ愛知制作だな。』と思い、ビデオを録画することにしました。

6/10の新聞テレビ欄

「なんでも鑑定団」との勘違いを誘う演出

しかし、仕事が思ったよりも早く終わったため、8時前に家に帰ることができました。すると親父がひと言。

「今日は、野球も負けとるで、鑑定のスペシャルでも見るか。」

「ん?」

50代半ばのウチの親父は、「開運!なんでも鑑定団」の大ファンなのです。元々、島田紳助さんが好きというのもあるのでしょうが、親父曰く、この番組を見ると、『思わぬいいものを見ることができたり、絶対に接点の無いような芸術家や、作家の生い立ちや、名作を知ることができる。』とのこと。

さらには『歴史と金額の意外性』も見逃せないというのです。後者については、簡単に言うと、思わぬ安い評価が出て、ガックリくる依頼者を見るのが好き、他人の不幸が好きというわけです。

しかしです。今日は「なんでも鑑定団」のスペシャルというわけではないはず…。もう一度テレビ欄をしっかりと見てみました。確かにこれは間違いやすい。なんでも鑑定団とセットの様に見えてしまうし、何よりも「今日は鑑定スペシャル」という言葉が、確信犯です。この思いは、番組を見て更に増すのでありました。

番組の正体と“惑わし作戦”

番組がスタートしました。やはり「今日は鑑定スペシャル」は惑わすための作戦でした。番組タイトルは「旅情!爆笑!驚愕!加賀百万石!お宝発掘大冒険」で、どこにも「今日は鑑定スペシャル」などという言葉は入っていません。あれは、「なんでも鑑定団」ファンを巻き込むための作戦だったのです!

それも仕方無いのです。テレビ愛知にとって「開運!なんでも鑑定団」はドル箱番組なのです。もちろんキー局のテレビ東京でも人気番組なのですが、東京よりも愛知は視聴率が良いのです。1995(H7)年は、年間平均で21.2%。1996(H8)年9月10日には28.6%、1997(H9)年9月9日には29.6%を記録しており、東京では10%台前半となってしまった最近でも、テレビ愛知では先日19.0%を弾き出すなど、いまだに、お宝大好き名古屋人には気に入られているのです。

過去にもあった“鑑定便乗企画”

そうなれば、それにあやかりたい!惑わし作戦は、今に始まったことではなかったのです。それは、5年前の開局15周年記念特番でした。1998(H10)年1月31日に放送された、「三英傑のお膝元でお宝ザックザク!」が自社制作でありながら12.8%という高視聴率だったのです。この時は、放送は土曜日でしたが、なんでも鑑定団でお馴染みの鑑定士、中島誠之助さんが、愛知県じゅうを歩き回りお宝を鑑定するというものでした。

内容はまさかの“既視感だらけ”

さて、今回の特番に話を戻すのですが、なぜか舞台が地元愛知県ではなく石川県。しかも番組タイトルの最初に「旅情!」が来ている事からピンときたとおり。石川県の観光情報付き!この番組、なんか、見たことある様な雰囲気の空気が漂います。テレビ愛知には「ぎふ発夢情報」などといった、岐阜県が提供したり、静岡県が提供する、観光情報「いかにもタイアップ」番組が存在するのです。そうです、今回そんな感じがするのです。

確かに、加賀百万石。古いお宝が眠っている事でしょう。しかし、この特番の位置付けは何なのか、なぜ今回石川県なのか、それには冒頭全く触れられず番組はスタートしました。

しかも問題は内容です。目黒祐樹夫妻とかつみさゆり夫妻が、石川県じゅうを回り、お宝を集めて、鑑定金額を競い合うというものです。


「それって…TBSの『勝負は目利き』じゃん。」

テレビ東京の「なんでも鑑定団」を真似たTBSの番組の企画を逆輸入するという大胆さ!とりあえず石川県とのタイアップと、「鑑定」という言葉での高視聴率を期待したという製作意図が、ひしひしと伝わってきました。TBSの番組との違いは、買ってくるのではなく、借りてくるとうケチさだけでしょうか。借りるというのに、「お宝ゲット」とはこれいかに。

思わぬ“収穫”はアナウンサーの復活

そんなわけで両夫妻は、骨董品などを探しつつ、しっかりと温泉、宿、名産情報、なぜか大学情報まで盛り込み、タイアップ先も、「うーん満足」って感じ?そしてお宝を借り、そしていよいよ鑑定となりました。

そこで気づいたのです。

「ちょっと。あれ?どこかで聞いたことのある声が…。」

そうなんです。明らかにどこかで聞いたことのある声がしたんです。それはとても久しぶりな声でした。しかし、なぜかこの25チャンネルにはしっくりとくる声なのです。

見るとそこには。1999(H11)3月まで、このチャンネルのニュース「夕方いちばん」を担当されていた西田修アナウンサーの姿が!

西田アナウンサーは退社されたと聞きました。そしてその後、名古屋のテレビで見ることはできず、どうされているのか全く情報がありませんでした。その西田アナが、なんと、古巣であるテレビ愛知に再登場したのです。ビックリしました。

イキイキとした、楽しそうな司会ぶりは健在でした。フリーアナウンサーとなって活躍されていたんですね!これをキッカケに、またテレビ愛知の特番に復活されることを期待しています。

まとめ:違和感の中にあった“嬉しい再会”

鑑定番組は『思わぬいいものを見ることができる』。

親父そのとおりだ。久々に、西田さんの流れるような進行を見ることができたんだから。

この記事を書いた人

TOPPY/川合登志和

記事や脚本を書いたり、名古屋のラジオやテレビの構成作家をしたり出演したり、地域のFMラジオで喋ったりディレクターしたりミキサーしたり、講師したり、サイト作ったりしてます。

TOPPY/川合登志和をフォローする
メディア
スポンサーリンク
シェアする
TOPPY/川合登志和をフォローする

コメントはこちらから

Loading Facebook Comments ...

コメント

タイトルとURLをコピーしました