三重テレビの駅伝中継ホップ・ステップ…?

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写真:三重テレビ放送(津市) ※資料写真

 今年で3回目を迎えました、三重県内の29市町が競い合う「美(うま)し国三重・市町対抗駅伝」。これまでの2回、三重テレビは、後日に完パケ番組という形で、JAバンクスペシャルとして放送してきました。

 それが今回は、創意と工夫と驚きのアイデアで生中継!となったのです。しかし…。

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 今回の第3回美し国三重・市町対抗駅伝は、2月21日(日)の午前9時にスタートが切られ、42.195キロ、10人でタスキをつなぎました。例年、2時間台で駆け抜けていきますから、3時間もあれば生中継番組として全て放送できるわけですが…。

 放送は2部に別れていて、生中継の1部は8:30~10:10、そして第2部が20:00~22:30という、うん?と、思わず頭を捻ってしまう形になっていました。いやそれでも、中途半端に終わるとはいえ、三重テレビが駅伝の生中継をするということ自体、相当珍しいことですし、録画分も含めて、当日中に放送するということであれば、選手たちも臨場感の残ったままの気持ちで見ることができ、これまでよりはずっと良い放送形態になったといえるでしょう。

<第1部>

 この第1部がいかにも三重テレビらしかったです。栗山アナウンサーの司会で、よく見ると平ぺったい絵なのですが、一見、すごく奥行きがあるかのように錯覚させる、三重テレビお得意の遠近法を使った、いつものスタジオから生放送。

 番組開始からスタートまでは、山口アナのいる、スタート地点の三重県庁前とをハイビジョンで結んで、さらにYahooの地図写真を使った、CGバリバリのコース紹介と、おお!という感じでした。でも、コース紹介を2回流したところに、「今回はこんなん作ったんだぞ!」という気合を感じることが出来ました。

 しかしです。

 午前9時に選手たちがスタートして、県庁前の坂を下ると、ま、まさかのボケボケ映像に。こ、これは…見たことある画質。どこで見たんだっけ…。そうだ、熊野古道が世界遺産に決定した時に、一色アナが熊野から中継した際と同じ画質…。ひょ、ひょっとして携帯電話中継ですか!?

 これで驚いてはいけません。選手たちが大門に差し掛かると、今度はあの、三重テレビの3台あるお天気カメラのうち、唯一ハイビジョン化されていない、ボケ気味のお天気カメラで、選手たちを一生懸命おいかけます。

 携帯電話とお天気カメラのリレーで駅伝中継、まさに駅伝にふさわしい、アイデア中継ですね!

 その後は、選手紹介を大きな画面で流しつつ、左下に小さく生中継…と、だましだましこなしていき、SDの中継車がいたと思われる、第4中継点から、平田アナが熱血レポート。と言っているうちに、10時10分。

 続きは、夜8時から…といって番組はいったん終了。

<第2部>

 第2部は変わって、一色アナウンサーの司会・実況で、若干編集はしてあったものの、ほぼそのまま駅伝の進行に合わせて実況、というスタイルで番組は進行され、全部の中継点での実況を平田アナが差し込むという形で、いや、ホント、大手局の駅伝録画中継かと思うような。

 あの携帯電話ボケボケ中継が嘘だったかのように、ハイビジョンで素晴らしい番組に仕上がっていました。これ、裏方さんは相当大変だったのではないでしょうか。各中継所で、農協の店舗や、中日新聞の販売店から、カメラがパンするあたり、さすが!ですよね。

 でも、1部で選手たちを追いかけたお天気カメラがあるのは、百五銀行本店屋上なのは内緒?

 「33」のロゴマークをつけたバイクがカッコよかったです。また、各所に「33」の社旗も掲げられていて、今はもう放送で見ることが無い(?)ので、懐かしささえ感じました。あと1年ちょっとで、「33」ともお別れですね。

 途中、一色アナがジュースを飲むシーンが映ったのはご愛嬌。といいますか、JAバンクスペシャルと銘打たれていたものの、どう見ても、2時間半の番組の割りにCMが少ないのです。ほぼ、喋り詰めでしたから、無理も無いですね。

 いや、この2部はまだ良いほうです。栗山アナが司会をしていた1部なんて、JAバンクスペシャルという冠がついておらず、1時間40分CMなしでの進行だったのです。1時間40分CMなしって、三重テレビは慈善事業をするんですか?まさか…そんなことは無いですよね。

 きっと、ちゃんと、しかるべきところからモゴモゴモゴ…。

 いやあ、それにしても、最後の「技術協力」のテロップがすごかった。いつもの三重テレビ協力会社総登場!という感じでしたね。名張自動車学校だけは不思議でしたけれども。

 ひょっとして、あの「33」のバイクのライダーとか?

 地方の系列局でも、これだけのことをやろうとしたら、他の基幹局などから機材や人材の派遣を受けることでしょう。三重テレビは独立局。現場は壮絶な忙しさだったであろうということが、容易に想像できます。
駅伝そのものもじっくり楽しみましたよ。今年は順位の入れ替わりが本当に激しくて、ゴボウ抜きもあって、面白かったですね。

 三重テレビの駅伝中継は、確実にホップからステップへと、進化しましたね。

 来年はいよいよジャンプ!かな!もちろん、ハイビジョンでの完全生中継!ですよね!(たぶん)三重テレビ初の駅伝生中継、本当にお疲れ様でした…。

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コメント

  1. kuirou より:

    第二部を見ました。
    ちょっとだけのつもりが、フルでみることに。
    でも、独立U局とは思えない充実振りにびっくりでした。
    レースも楽しかったので次回も期待します。

  2. >kuirouさま こんにちは
    1部は三重テレビらしさを感じる中継でしたけど、
    仰るとおり、2部に関しては完成度も高くて、
    ちょっと驚いてしまいましたね。
    当日夜の放送ということで、
    出場された選手たちもじっくり見られたでしょうね。
    来年以降の中継にも期待したいと思います。

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