テレビ東京の「あの頃は良かった」?

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写真:テレビ東京(東京・港区)

テレビ東京はこの10月1日、持株会社である「テレビ東京ホールディングス」を立ち上げ、傘下にテレビ東京、BSジャパン、テレビ東京ブロードバンドが入り、さらにその下には、インターFMやAT-Xなど、テレビ東京の子会社が加わり、地上波テレビ、BS、CS、インターネット、FMと一体的な経営がなされることになりました。

そんな新しい門出の一方で、局を挙げて「あの頃は良かった」と言っているような、

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そんな特番や新番組がこの秋登場します。この秋の、テレビ東京の特番ラインナップを見ますと、

9/27 主治医が見つかる診療所スペシャル
10/3 田舎に泊まろう!スペシャル
10/4 愛の貧乏脱出大作戦スペシャル

かつて、テレビ東京の屋台骨を支えていた、人気だった番組が…。特に、愛の貧乏脱出大作戦は、レギュラー放送が終了したのが2002(H14)年9月ですから、その後、単発特番は何度かあったものの、レギュラー放送終了からは8年ぶり、特番としても6年半ぶりの放送ということになります。

さらに、10月18日からスタートする「月曜プレミア!」は、月曜20時から2時間、毎週、かつてのテレビ東京の人気番組を週代わりで復活させ、反響の多かったものを残して行くというのです。

ラインナップとしては、この秋の特番にも登場した「主治医が見つかる診療所」この夏休みに3週連続で復活した「TVチャンピオン」「決着!歴史ミステリー」などなど。テレビ東京はここ最近、視聴率よりもコスト削減優先で、テレビ東京の顔とも言える番組を次々と終わらせてきました。

それが直接の原因なのか、景気後退、テレビの広告全体が低迷しているのか、ここ最近のテレビ東京は、視聴率的にも、収益的にも悪い状況が続いてきました。

この、局を挙げての「あの頃は良かった」作戦が、果たして成功するのか。特に注目したいのは、「愛の貧乏脱出大作戦」です。

この番組はかつて、長年、今でも続く、テレビ東京不毛の月曜のなかで珍しく、あのフジテレビの月9ドラマの真裏で、17.5%の視聴率を記録したほどのものです。一夜限りの復活として、10月4日の夜7時から放送されます。これは楽しみです。これぞまさしく、テレビ東京自身の、「貧乏脱出大作戦」かもしれませんね。

今でこそ、キー局のひとつとして扱われているテレビ東京ですが、かつて「東京12チャンネル」だった頃は、系列局も無かったことからキー局ではなくさらに「視聴率番外地」として扱われていました。

酷い時には、1日の放送はたった4時間。カネがないならアイデアを絞れ…と、創意工夫と反骨精神で、キー局テレビ東京となるまでの軌跡です。今こそ、テレビ東京は「あの頃がよかった」じゃなくて、あの頃の、オリジナリティ溢れ、時には脱線するほどの勢いがあった、テレビ東京自身に戻って欲しいなぁ。

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コメント

  1. アニメ好き より:

    テレビ東京ホールディングズとなりましてBSジャパンが入ったのは分かりますけど前よりアニメが減ったように思うのは僕だけでしょうか?

  2. >アニメ好きさま こんばんは
    アニメに限らず、でしょうね。
    テレビ東京ホールディングスとして一緒になったことで、
    逆に、テレビ東京とBSジャパンを全く別のチャンネルにしたい、
    という思惑があるのでしょうね。

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