ぎふチャン・13年越しのラジオネット配信

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写真:岐阜放送旧社屋(岐阜市)

先日、「名古屋のradikoは3月下旬スタートだって」というエントリーで、この地方のラジオが、インターネットで聞けるようになる、話題を書きました。そこで紹介した中日新聞の記事によりますと、3月下旬からスタートとのことですが、今のところは、

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公式発表などは行われていません。きっと、3月下旬というのは、野球の開幕に合わせたい!ということなのだと思います。AMステレオ放送も、名古屋は野球中継からスタートでしたからね。理由はともかく、スタートがズレ込まないことを期待したいですね…。

さてこの、名古屋地区でのradikoスタートで、大きく聴取環境が変わるのが、ぎふチャン(岐阜放送)ラジオです。これまで、ぎふチャンラジオは、電波の出力が5kwと弱い上に、かつては湿地だった送信所の土壌が、今やすっかり乾いてしまい、アースが良くとれず、さらに周波数も高いことから、空中への放出が大きく、

加えて、同じ周波数に和歌山放送がいて、朝晩は激しく混信してしまうことから、愛知県や三重県など隣接地域でも、良好には聞けないどころか、岐阜県内でも、中濃地域を中心に、なかなか綺麗に聞くことができず、

美濃加茂市のサテライトスタジオでは、スタジオ前で放送を聞くことができなかったり、可児市の「岐阜放送1431KHz」という広告看板の前では、やはり放送を受信することができず、とうとうその看板が、岐阜新聞だけの広告に差し替わってしまった、なんてことがあったりと、ぎふチャンのラジオは、岐阜県の一部の地域でしか聞けない、という言い方をしてもおかしくないほどに、受信環境が恵まれませんでした。ところがです。

新聞記事によりますと、ラジオのインターネット同時配信サービス「radiko」では、ぎふチャンは愛知・三重・岐阜の東海3県で聞けるようになるというのです。これはまさに大革命。ぎふチャンラジオ第2の開局と言うことができます。でもこれは、当然ことかもしれません。なんとぎふチャンは、今から13年前に、既に、ラジオのインターネットサイマル実験を行っているのです。

それは1998(H10)年2月14日、まだぎふチャンラジオが、AM岐阜ラジオだった頃の、「G-WAVE Music Typhoon」なんと、音楽も込みで、ワイド番組が丸々、インターネットにて、ストリーミング配信されたのです。

あれから13年。いよいよぎふチャンのラジオ番組が、常時インターネット配信されることになるのです。岐阜だけでなく、東海3県全域に向けて…です。13年前とは、先見の明がありすぎですね。岐阜放送。やっと、時代が岐阜放送に追いつきましたね!

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radikoが待てない!という方には…でも、AMの電波ってどこでも綺麗に入るわけじゃないですものね…特にぎふチャンは。

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コメント

  1. 樋口正孝 より:

    ぎふチャンって岐阜放送のことなんですよね。そんなに入りにくいんですか?
    滋賀の北部の方では、そこそこ聞こえますよ。といっても、岐阜放送のナイターは巨人戦だし、聞くことはあまりないですけどね。
    名古屋のラジオでは、CBCが北京放送の影響で夜間はまったく聞くことができなくなります。ドラのナイター中継は東海ラジオだけが便りです。
    距離の関係からかうちのほうでは、ラジオ関西のほうが聞こえにくいですね。(ラジオ関西はradikoでもやっていないし、アニメ関係の面白い放送がたくさんあるんですけどね…)
    では失礼します。

  2. 日本でのインターネット黎明期では、今よりも著作権の横やりが少なかった分、今よりもずっと自由な発想で試行錯誤ができた時代でもあると思っています。技術的に十分可能なものが、いろいろな人の利害調整で足かせになるのは、私も多少思うとことがありますが、ひとまずは3月開始を喜びたいと思います。
    「G-WAVE Music Typhoon」のインターネット中継は、大垣市情報工房オープンに合わせたイベントの一環で行われました。中継音声は大垣 →岐阜の送り回線直前から分岐しました。
    https://gifu-itmonodukuri.jp/modules/smartsection/item.php?itemid=62

  3. サクッと より:

    この間の大地震、テレビの報道を見ていて何も出来ない無念さを感じました。
    被災地に情報を伝えるためかどうかはわかりませんが、震災後の13日の夕方からradikoがエリア制限を一時期だけ撤廃して全国で東京・大阪のラジオが聴けるようになっています。早速ですが、MBSラジオの「こんちわ コンちょん」に横浜から、ABCラジオの「おはよう パーソナリティ道上洋三です」に被災地の仙台からメールが来ていました。

  4. >樋口正孝さま こんばんは
    逆に、滋賀県の方が電波の入りがいいかも
    しれませんね。こちらも、和歌山放送の混信が無ければ、
    ここまで聴きづらいということは無い気がします。
    CBCは北京放送も隣接していますが、
    さらに、同周波数に朝鮮中央放送がいますので、
    こちらが大きく影響していると思います。
    ラジオ関西は、周波数特性から
    結構電波が飛んでいますけれども、やはり滋賀ですと、
    他の在阪に比べると聞きにくいのですね。
    radikoに乗っかるといいですね。
    >「なにかな」管理人さま こんばんは
    当時の情報ありがとうございます。
    「いい時代だった」という言い方はしたくないですけれども、
    やはり年々、ネットとメディアの融合が進む一方で、
    その利害の調整は難しさを増していますね。
    3月スタートは、どうやら延期になるもようですね。
    震災の影響で、名古屋でのradiko記者会見も
    中止になったみたいですし…。
    >サクッとさま こんばんは
    今回の開放の本当の意図はよくわかりませんが、
    被災地に、多くの人の声が届けば、ということなのかなと、
    思っています。
    きっとそのうち、また元のエリア制限に戻すのでしょうけど、
    それをどのタイミングでやるのか…難しそうですね。
    逆にもうこのまま強行…とはいかないでしょうし…。

  5. とくなが より:

    わが町兵庫県でも、ラジオ関西及び兵庫FM放送の再送信がはじまりました。
    さすがにジャイアンツナイターはradikoでもラジオ日本のラインの関係上、モノラル放送でした。
    それ以外はステレオ放送でした。

  6. >とくながさま こんばんは
    Kiss FM KOBEは近畿2府4県向け、
    ラジオ関西は兵庫県のみというのも不思議ですね。

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