manacaとTOICAまだまだ限定的

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写真:金山総合駅のJRと名鉄の乗り換え改札(相互利用化以前)

JR東海のICカード乗車券「TOICA(トイカ)」と、名古屋鉄道・名古屋市交通局などこの地方の私鉄などが参加するICカード乗車券「manaca(マナカ)」の相互利用が21日にスタートしましたね。

これにより、「TOICA」で名鉄、名鉄バス、名古屋市営地下鉄、市バス、あおなみ線、ゆとりーとライン、豊橋鉄道が、「manaca」でJR東海に乗車することができるようになります。

しかし、

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それだけです。それ以上のことはできません。まず、相互利用となるのは、ICカード乗車券としてだけなので、電子マネーとして、manacaの加盟店でTOICAを使ったり、TOICAの加盟店でmanacaを利用することはできません。

そして、manacaとSuica・ICOCAなど他のJRのICカード乗車券とは、まだ相互利用ができません。Suicaで名鉄に乗ったり、manacaで山手線に乗ったりできるようになるのは、10の交通系ICカードがいっせいに相互利用できるようになる、来年、2013(H25)年春を待たなければなりません。

相互利用スタートといっても、まだまだ限定的なTOICAとmanacaですが、最もその恩恵を受けるのが、金山総合駅での、JRと名鉄の乗り換え改札です。

この改札は、JRから名鉄へ、名鉄からJRへと、直接乗り換えることができる改札で、短時間に乗り換えが可能なメリットがある一方で、これまで、定期を除いては、「切符と切符」「ICカードと切符」という組み合わせでしか、乗り換えることができず、両方のカードを持っていても、ここで、切符を買わずに乗ることは、不可能でした。

それが、この相互利用により、1枚のカードで乗り換えられますので、とてもスピーディーになります。他にも注意事項がありまして、TOICAとmanacaの区間にまたがる連絡定期は、JR東海のTOICAでは、JR東海と、市バス、名鉄バス、ゆとりーとライン、豊橋鉄道市内線との組み合わせは買えない…

けれども、名古屋市交通局のmanacaでは、市バスとJR東海との組み合わせのものが買える…豊橋鉄道渥美線とJR東海の組み合わせは、manacaでは買えず、TOICAのみで発売…など、把握しきれないルールがあります。

首都圏で、JR東日本の「Suica」と私鉄などの「PASMO」の相互利用が開始となったのは、PASMOのサービス開始と同時の2007(H19)年3月18日のこと。名古屋は、それから遅れること5年、ようやくですね。東京から5年遅れ。なんでも周回遅れの名古屋ですから、5年遅れなら上出来と言えるのではないでしょうか。

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