東山タワー生き残りフラグが立った

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写真:東山タワー(名古屋・昭和区)

かつては、中京テレビとテレビ愛知のアナログ放送電波を発射し、UHFの放送を広くこの地方に届けていた、「東山タワー」こと中京テレビ放送センター。現在もFMラジオ放送や業務無線などが使用を続けているものの、中京テレビが笹島への移転を発表し、その去就が新聞紙上でも注目されていましたが、どうやら、

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存続フラグがたったようです。15日(水)付の中日夕刊に、「東海・CBCラジオ、防災へFM検討 AMも継続」という記事が掲載されました。

それによりますと、東海ラジオとCBCラジオは、都市部でAMラジオが聞こえにくいこと、特にCBCは外国からの電波が混信することなど、災害時に放送が聞こえないというおそれ、

また、AMの送信所は沿岸部にあることから、津波時を想定しなければならない、その対応として、AM放送の内容をそのままFMでも放送するという、AM・FMサイマルの検討に入っていて、その電波発射の候補地として、東山タワーをあげているというのです。

かつてCBCは、その外国電波の混信に悩まされ、FMでの申請をしようとしたこともあったそうなのですが、ようやく、現実味を帯びてきたという格好です。

あくまでもサイマルということで、他のFM局も静観の構えであり、現在、東海ラジオとCBCラジオは、東山タワーに送信設備を共同設置する方向で、協議が進められているそうです。

また、ぎふチャンラジオも、FM導入を前向きに検討しているということで、AMラジオのFMサイマルは、近い将来、実現するかもしれません。

この記事のなかで、もうひとつ気になったことがあります。それは、テレビが地デジ化されたことによって、緩衝帯の周波数(ガードバンド)が不要になり、その周波数帯にて、国が許可すれば、放送できるようになった、ということ。

ガードバンドとは、アナログテレビの1chを使っていた地域のみにあったもので、1chはFM放送帯のすぐ上の周波数であるため、そこへの干渉をさけるために、1chのテレビ局がある地域では、86MHz~90MHzにはFMラジオ局を認可しないというものです。

しかし、地デジは全てUHF。アナログテレビが終了し、1chが空きましたから。これでやっとこの地方も、86MHz~90MHzが使えるようになると、いうわけです。

さらに、アメリカではFM放送は、87.5MHz~108MHzということで、87.5MHzから上であれば、外国からやってきた人が、もってきたポケットラジオでそのまま聞ける、そういう周波数でもあるのです。まあ、そのため逆に、一時期、外国のFM電波が日本まで届いてしまう、「Eスポ」によって、混信してしまうというおそれもありますが。でもそれは、季節性のものですからね。

さあ、つまりですよ。東海ラジオ、CBCラジオ、ぎふチャンラジオだけでなく、これまで、「周波数がないから認可できないね」と言われていた、コミュニティFMの開設を希望する地域にも、道が開けて、周波数の争奪戦が勃発する…というわけです。

確か、三重県のいなべ市も、愛知県の半田市も、既に、コミュニティFMのために、市の予算、組んでいますものね。さらには、東京のInter FMも、名古屋への進出を表明していますから、名古屋のFM、えらいことになるかもしれませんね。

ひょっとするとまさかの、東海ラジオ、CBCラジオ、エフエムインターウェーブの3社が共同で送信設備設置とかあり得る!?

これならワンセグ音声も聴けるんだ!

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