松坂屋でオルガン広場眺めながらちょっとスイーツ休憩

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名古屋・栄の松坂屋に買物に行きまして、といいましても、今回はポケモンセンターには立ち寄れなかったのですが、しかしまあ、歳末の百貨店というのは、多くの人でにぎわっていますね。

そんななか、ちょっと休憩をしたくなったわけですが、地階付近はどこの喫茶店も順番待ち。ちょっと上の階へと行ってみます。その前に、通りがかった南館のオルガン広場。以前はここから、それこそ毎日、お昼はラジオの生放送が行われていたんですよね。

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「0時半です松坂屋ですカトレヤミュージックです」

CBCラジオのアナウンサーが日替わりで、ここから30分間の生放送。月曜から日曜まで、全ての曜日で放送されたこともあり、また、1965(S40)年春から43年間に渡って続いたことから、幼い頃のドライブ先であの、松坂屋の音楽を耳にしたことをよく記憶しています。

オルガン広場からの放送になったのは90年代後半からで、それ以前は、本館の愛の広場からでしたね。そちらは現存しませんが…。

この番組は、ずっと松坂屋の1社提供で放送されましたが、末期は松坂屋南館ではなく、CBCのスタジオからの放送に切り替えられてしまいましたね。思えば、こういう街中の人通りの多い場所からの、毎日のラジオ生放送って、スポンサーがついていたメリットはもちろんのこと、「ラジオ」という存在を多くの人に知らしめるという意味で、スポンサー料以上の効果が、ラジオ側にもありましたよね。

CBCは松坂屋、そして外から眺められる本社のレインボースタジオ、東海ラジオは日産ギャラリー、特にイベントがある日とかでなくても、そこに行けば時間になるとラジオをやっている。買物のついでにラジオの生放送を眺める。僕らの幼い頃には当たり前にあった、ラジオの向こう側との接触。

まだまだFMにはそういう機会がありますけど、AMラジオはすっかり、ひきこもりがちといいますか、いろんなことの垣根がなくなりつつある時代の今の方が、遠い存在になってしまったような、そんな印象があります。

それもまた、ローカルの深夜放送の縮小と同じく、ラジオとの接触をすることなく大人になってしまう人の割合が増える要因のひとつなのかもしれません。その点、生ワイドは全てガラス越しに眺められる岐阜放送(ぎふチャン)は、往年のスタイルを守り続けていますね。2007(H19)年に新社屋に移ったにもかかわらず。

さて、松坂屋です。そんなオルガン広場の上、5階のコロンバンでケーキセットをいただきました。見た目と違って、結構中がバタークリームな感じで、これまた懐かしい、昔のクリスマスケーキのようで、すっかり過去に捕われの身となってしまったのでありました。

「0時半です松坂屋ですカトレヤミュージックです」という番組タイトルだったことから、てっきりあの、オープニングとエンディングで流れるテーマ曲は「カトレアミュージック」というタイトルだったのかと思いきや、「振り向けば松坂屋」というタイトルがあって、作曲は中村八大さん、そして永六輔さんによる詞も、ついてるんですね。

あのインスト、もう聞く機会が無いんですよね。さすがにCMでも流れませんしねえ。

名古屋で43年に渡ってお昼のラジオから流れていただけに、懐かしさを感じる人は多いと思うのですが、やっぱりもう聞けないのかな。「生活と、文化を結ぶ、マツザカ…スィービースィー!」というコールを聞くと、あ、もう、お昼休みも終わりで1時だ、
という気持ちになったものでしたね。

マンガ 松坂屋物語―江戸時代から四百年

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