InterFM NAGOYAが試験電波を発射開始

140304

名古屋の79.5MHzに再び電波が

3月3日から発射が開始されました

4月1日に新FM局「InterFM NAGOYA(エフエムインターウェーブなごや)」が開局することは、このブログでは以前からお伝えしてきましたが、いよいよ、試験電波の発射が開始されました。当初は、2月に試験電波を発射する予定でしたが、様々な理由からずれ込み、このタイミングでの発射となったようです。

ずっと録音をされていらっしゃったツイッターのフォロワーさんからの情報によりますと、

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3月3日未明の、3時15分に電波の発射を開始、無音とピー音などを繰り返すもいったん終了、そして同日午後9時より、ピー音で電波の発射を再開し、9時15分より音楽とアナウンスの送信が始まったとのことです。

私が気づいたのは、打ち合わせを終えて、帰る車のなかで、午後9時30分過ぎでした。

アナウンスはこのように入っています。「こちらはJOCW-FM、エフエムインターウェーブなごやです。周波数79.5MHz、出力5kW、ただいま試験電波を発射中。」

電波が発射されているのは、NHKやFM AICHI、ZIP-FMと同じ東山タワーこと中京テレビ放送センターからなのですが、アンテナ位置がZIP-FMよりもさらに下になっていまして、出力も他局の10kWの半分であることから、犬山付近では、車で走りながらでも雑音が入りやすい傾向があります。

かつて、同じ周波数、同じ出力で放送していた、RADIO-i(愛知国際放送)は、瀬戸市と土岐市の境にある、三国山から電波を出していたので、全く違うエリア構成となっています。

FM放送の電波というのは、出力よりもまず標高です。ですので、かつて山の上から電波を出していたRADIO-iのように、奈良県や和歌山県でも聞ける…とは行かないですね。

そして出力が半分という点ですが、詳しい方に聞きましたところ、やはりFMはまず標高なので、電波の飛ぶ範囲としては、FM AICHIやZIP-FMと変わらないだろうということ。ただ、出力も実効輻射電力も半分なため、FM AICHIやZIP-FMよりも密度が薄くなるだろう、と。つまり、聞こえる範囲はほとんど変わらないけれども、距離が離れるに従って、弱々しい範囲が大きいだろうとのことでした。

ただし、聞く側の標高も影響するため、山地では遠方でも強く入るところがあるだろうということ、その一方で、79.3MHzのFM岐阜郡上八幡中継局が強く入る地域では、音質重視の選択度の低いラジオですと、混信することも出てくるということで、岐阜県でも中濃地域では特に聞きづらいかもしれません。

まあ、そのあたりを調べるための試験電波でしょうから、追々実態がわかってくることと思います。これで、いよいよという感じがしてきましたね。4月1日、名古屋のFM 79.5MHzに、外国語放送局が帰ってきますね。

名古屋ローカルの番組がどうなるのか、東京からのネット番組はどういう感じになるのか。NHKでない、東京の民放局がそのまま他の地域に支局で進出というのは、我が国の民放の歴史始まって以来のことです。

名古屋は、日本初の地上波民放が開局、CBCが誕生した場所。そして、日本初の地上波民放が閉局、RADIO-iが破綻した場所。そんな名古屋の放送史に、また新たな「日本初」が加わります。

ただ、独自アンテナの設置は意外でしたね。試験電波の発射が遅れたのも、そのためでしょうし、何らかの理由で、独自アンテナを付けなければならない状況になってしまったのでしょう。何らかの理由…その背景に、AMラジオのFM再送信問題が絡んでいるのでしょうね…。

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コメント

  1. ななし より:

    羨ましいです、名古屋は。

    私の住む大阪にもFM cocoloという外国語(?)
    放送局がありますが、今春の番組改編で、オールナイトニッポンGOLDをネットし始めます。
    COCOLOでですよ!
    昨年から、日曜日の深夜の放送休止時間帯に、中島みゆきのオールナイトニッポン月イチ
    はネットしていましたけど、まさかGOLDまでネットするとは、ショックです。
    http://www.barks.jp/news/?id=1000101539

    先日のホリデースペシャルがJ-WAVE、ZIP-FM、ノースウェーブ、CROSS-FMと大阪はFM cocoloでのネットだったので、色濃く実質、FM802の第二放送として機能し、普段は往年の802リスナーには懐かしい番組ラインナップを流していました。

    ~GOLDはいままでABCで流していましたが、これでネット切れするのでしょう。

    なんだか、東と西でショックの差が激しいです。

    http://www.interfm.co.jp/201404/
    中京圏エリアとして、79.5MHz記載されています。

  2. アイ・フロッグ より:

    JOCW-FMが、いよいよ本放送を始めましたね。
    私が聴いてみて一番驚いたことは、ちゃんと独自の時報を流すということです。
    InterFMの時報は「プッ・プッ・ピー」で東海ラジオと同じ基本リズムであり (但し、もちろん音色は独自のもの) 、東京でいうならTBSラジオ&コミュニケーションズとも同じといったところでしょうか (もちろんTBSはTBSで伝統の音色ですが) 。そういえばZIP-FMは開局以来時報を流しませんし、その点はかつてのRadio-i も同様でしたが。まあ、時報を聴いてすぐに局社名を連想できる数は個人的にも限られており、私自身でいうならNHKは当然として (ぎふチャンラジオの時報はやけにNHKに酷似しているような感じ) 、あとは東海ラジオにCBC、それにTBSとニッポン放送、信越放送 (余談ながら旧JOCWの免許人) といったところです。
    時報がらみの話が長くなりましたが、現在のところ個人的にInterFMの目玉番組といえるのは、まず「バラカン・モーニング」。取締役自らDJを務めるということでは、それだけで出色ものといえるでしょう。
    他に「Bob Dylan’s Theme Time Radio Hour」。あのボブ・ディランが自らDJを務めた番組で、これもピーター・バラカンの解説付きとのこと。
    ただ現時点 (4月6日) において、中日新聞のラジオ欄にはInterFMの番組は掲載されておりません。同紙は4月1日の開局日こそベタ記事の扱いで報じたものの、何か事情でもあるのかそれっきりのような感じです。地下鉄桜通線「瑞穂区役所」下車、西側にあるにもかかわらず、です (我が家では朝日新聞も取っており、そこのラジオ欄にはちゃんと載っています) 。
    最後に余談ながら、Radio-i が存続していた頃の某政党機関紙 (日刊紙) のテレビ・ラジオ欄に同局の番組が載ることは、廃業の日までついになかったことを記しておきます。

  3. トッピー@管理人 より:

    >ななしさま

    FM COCOLOといいますか、
    会社としてはFM802になりますけど、
    筆頭株主がニッポン放送ですから、
    資本関係としてはネットはあり得る話なんですよね。

    これから、AMとFMの垣根は無くなっていくのでしょうね。

    >アイ・フロッグさま

    時報は結局名古屋エリアは差し替えになっていますね。
    回線の都合もあるのかもしれませんが、
    周波数をちゃんと言うためでしょうかね。

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