あんまんはつぶあんに決まっとるがね!え?よそは違うの?…中華まんの日

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あんまん(井村屋)

そんなことを考えたことすらない名古屋っ子

 1月25日は中華まんの日ということで、近所のスーパーでも中華まん関連商品がお安くなっており、井村屋の冷凍「あんまん」を買ってきました。今は、電子レンジで温めるだけで、ムラなく生地がやわらかく仕上がるようになっており、技術の進歩も感じられるところです。

 さてこの「あんまん」ですが、井村屋の「あんまん」は「つぶあん」です。

「あんまんはつぶあん」
 ほんなもん当たり前のことだがやと思っている名古屋の皆さんにお伝えしたいのです。

 このスーパーでも、井村屋のとなりに、なんとかバリュのあんまんが、グーンとお安く売られているわけですが、以前、購入しましたところ、驚くべきことに「こしあん」だったのです。愕然としました、あんまんがこしあんって…えっ、ええっ!って。

 ところが、それをブログに書いたところ、袋叩きに遭いました。東の都での標準は「あんまんはこしあん」だったのです。

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さすが外様メディア

 実は昨年11月、メ~テレ(名古屋テレビ)の番組で、このあんまんについての「全力リサーチ『つぶあんVSこしあん』」なる企画が放送されているのですが、まず、この企画の発想自体が名古屋っ子には思いつかないと言っていいでしょう。

 名古屋っ子は「こしあんのあんまん」なんてものを知らないのです。こしあんのあんまんを知っているのは、外から名古屋にやってきた人か、もしくは、中華まんと本格中華料理のごま団子か何かを勘違いしていた方でしょう。

 このような企画は、名古屋土着のメディアである東海テレビ、CBCテレビ、テレビ愛知、中京テレビでは企画会議にも乗っからないことでしょう。名古屋っ子はそもそも、こしあんのあんまんなんて知らないのですから。さすが、名古屋唯一の外様テレビ局であるメ~テレらしい企画です。局キャラクターが一匹狼なのは伊達じゃありません。

そもそも井村屋のあんまんはつぶあんだしね

 名古屋は、名古屋は、と書いてますけど、まあ実はこれ、名古屋独特な事象ではなくて、名古屋以西では、あんまんはつぶあんと相場は決まっているようで、コンビニのあんまんも、名古屋から西ではつぶあん、東日本ではこしあんメインで両方併売という感じになっているようです。

 あんまんといえばやはり、井村屋を思い浮かべるわけです。肉まんあんまん50周年を迎えた井村屋。津市にある地元企業であると同時に、中華まんメーカーのなかでも、あずきバー、スポーツようかんなど、井村屋そのものが小豆に特化している会社といっても過言ではありません。井村屋のサイト上にも「あずきキングダム」なる、小豆特設サイトが設けられ、小豆の素晴らしさを啓蒙されています。

 そんな、小豆に明るい、そして肉まんあんまんを古くから販売している井村屋が「あんまん」として「つぶあん」のものを販売しているわけですから、あんまんはつぶあんと、名古屋っ子は脳にインプットされているわけです。

 井村屋のあんまんの底に貼り付けられている紙にも「つぶあんがGOOD!!」「つぶあんがGOOD!!」「つぶあんがGOOD!!」と、まるで洗脳する呪文かのように書かれています。
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 ちなみに、井村屋も東の都の方々向けに、こしあんのあんまんは製造していまして「こしあんまん」という商品名になっています。

 あんまんはつぶあんが当たり前、こしあんのもあるよ!という企業姿勢ですね。

つぶあんが大好きだけど…

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 振り返ってみれば、名古屋っ子の生活には、つぶあんが溶け込んでいます。朝起きれば小倉トースト、あんこと生クリームのの入ったコーヒー「名古屋コーヒー」に入れるのももちろんつぶあん。登山と称される有名な喫茶店で出されるスパゲティにも、乗っけられているのはつぶあんです。

 そう、名古屋っ子は、あんこといえばつぶあんなのです。そこに、三重の井村屋のあんこイズムも相俟って、名古屋のあんまんはつぶあんになった、まさに愛知と三重の食文化のコラボレーション、それが、つぶあんのあんまんです。

 ってここまで書き上げたんだけど。ふと、愛知と三重で気づいてしまったことがあるんですよ。

 名古屋のお土産品店で、一番売れているおみやげって何かご存知ですか?そう、三重の「赤福」。

 あれは…つぶあんじゃ…ちょっとね。

 あんまんはつぶあん、あんころもち(NHKが言う赤福の一般名称)はこしあん、ということで。

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