つぶあんこしあんを超越した存在のしるこクリームサンド

150215

しるこクリームサンド(松永製菓)

忘れちゃいけないしるこサンド

 ここ最近、あんまん、いちご大福、たい焼きなど、あんこはこしあんかつぶあんか…その地域性という話題を多く書いていますが、そもそもがこの名古屋周辺というのはよくあんこを食べる地域で、トーストにも乗っけたりするわけです。あ、そういえば「小倉トースト」もつぶあんですよね。いや、こしあんの「あんトースト」もあるぞ。

 そんなわけで、あんこと言うとすぐに、つぶあんとこしあんのことばかりを考えてしまう日々のなかで、名古屋っ子が子どもの頃からよく食べているおやつといえばやはり、松永製菓の「しるこサンド」です。

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しるこサンドとは

 しるこサンドとは、名古屋っ子には説明不要だと思いますが、それ以外の方のために改めて。「上から読んでもしるこサンド、下から読んでもドンサこるし」という清水ミチコさんのテレビCMでもおなじみのしるこサンド。

 これは、1966(S41)年から製造されているビスケットで、あんこの入ったビスケットです。

 ビスケットにあんこ…といいますと、ねっとりしたものが入っているかと思われてしまうかもしれませんがそうではなく、北海道産のあずきを、リンゴジャムやはちみつなどと練って、それをビスケット生地で挟んで焼き上げたものなんですね。

 なので、物自体はしっかりビスケットで、あずきの風味がほんのり香るというものです。

あまり買ってもらえなかったタイプ

 しるこサンドにはたくさんの種類があるのですが、「しるこサンド220g」「しるこサンド110g」「スターしるこサンド230g(個別包装タイプ)」「スターしるこサンド110g(個別包装タイプ)」「しるこサンドミニ」など、内容量や包装の形式が違うというだけのものが多いのですが、そんななか、わが家だけかもしれませんが、あまり買ってもらえなかったタイプがこれです。

「しるこクリームサンド」

 これは、北海道産のあずきをクリーム状にして、ビスケットでサンドしたもの。クリームが挟まったビスケットはよくありますが、そのクリームがあずきというわけです。もう、つぶあん、こしあんなんて次元じゃありません。あんこはクリームになりました。

コーヒーに合いすぎ

 久しぶりに食べましたが、これは、たまりませんね。小さい頃にあまり食べさせてもらえなかった記憶がそう思わせるのかもしれませんが、止まりません。でもよく考えたら、おばあちゃんの家には常備されていたし、ひょっとして、そのおいしさに親が食べてしまっていたから、子どもにまで回ってこなかったって理由だったりして?

 それにしてもコーヒーによく合います。まあ、そりゃそうですよね。名古屋では、ホットコーヒーにつぶあんとホイップクリームを入れた「名古屋コーヒー」なるものがありますから。

 しるこクリームサンドを食べながらコーヒーを飲めば、いや、コーヒーにこのしるこクリームサンドを入れてしまえば、擬似名古屋コーヒープラスビスケットになりますものね。そりゃたまらんわ。

 きっと自分も、子どもが食べられる歳になっても、あげずに自分で食べてしまうかも。そして、歴史は繰り返すのであった。

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