鬼の本場で買ったおにまんじゅうのポイントはやっぱりサツマイモの割合

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菜巴亭のおにまんじゅう(岐阜・可児市)

この地方独特の味ですよね

 さつまいもがおいしい季節になると、決まって食べたくなるのが「鬼饅頭(おにまんじゅう)」です。よく母親が作ってくれていたので、子どもの頃から親しんできたものだったのですが、大人になって初めて、これがこの地方独特なものだと知りました。

 どんなものかといいますと、さつまいもを角切りにして、小麦粉と砂糖をまぜてつくった生地と一緒にして、蒸しあげたものです。砂糖のほんのりした甘さもありますが、完全にさつまいものおいしさに依存する和菓子です。

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作り方としては簡単ですが…

 小麦粉と砂糖をまぜて生地をつくって、それと角切りのさつまいもを一緒にして蒸すだけですから、一見、作り方としては簡単なので、学校の調理実習などでも扱われることが多いものですが、作り方が単純なものほど、難しいんですよね。

 この地方では、さつまいもの季節になると、和菓子店やスーパーなどでもよく目にすることになります。ただ、やはり、お店によって全然味が違うんですよね。今回、ラジオを通して知った可児のお店で買ってみました。

さすが農協の施設内で売ってるだけあります

 やってきましたのは、JAめぐみの直売所・ファーマーズマーケット「とれったひろば」可児店です。新鮮な野菜がずらりと並ぶ、地元で人気の産直施設ですが、このなかに、和菓子を販売する「菜巴亭(さいばてい)」というお店があります。

 なんと、シーズン中はつねにおにまんじゅうが蒸しあげられているので、アツアツの状態で販売されています。しかも、さすが農協の施設内にあるだけありますね。さつまいもの割合が多い!しっかりイモ。

 思わず「イモイモ」と言ってしまいますねこれは。オヨネコじゃないですけど。

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そもそも鬼饅頭って?

 このおにまんじゅうは、生地でサツマイモをつつむわけでなく、生地のなかから角切りのさつまいもが見えている状態なので、そのゴツゴツさから、鬼や鬼が島、金棒をイメージさせることから名づけられたという説があります。

 そういえば、愛知県の犬山市を中心とした桃太郎の伝説では、鬼が島はこの岐阜県可児市。しかもこの、とれったひろばと同じ通り沿い、ここから西に2キロほどのところにあります。

 そう考えると、菜巴亭のおにまんじゅうはまさに、鬼の本場、鬼が島の最寄のおにまんじゅうということになりますね!

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