これが長崎屋のドン・キホーテか!

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ドン・キホーテ八王子駅前店(東京・八王子店)

長崎屋は無くなっていない

 かつては愛知県や岐阜県にも展開していた、衣料品も充実していたスーパー「長崎屋」。鳥のマークが印象的でしたが、この地方は会社更生法適用を申請した後に撤退してしまっているので、長崎屋はもうなくなってしまったスーパーという印象が強いのですが、実は、会社としてはドン・キホーテに買収されて存続しているのですよね。

 また、この地方では、ドン・キホーテは別の形で展開しているので、長崎屋=ドン・キホーテというイメージがありませんが、噂には耳にしていました。

 ずっと気にはなっていたのですが、八王子で初めて見ました!長崎屋から業態を転換したドン・キホーテを。

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東海3県とサンバード長崎屋

 この地方にあったといっても、それほどたくさんの店舗を展開していたわけではなく、愛知県は豊橋店と豊田店、しかも豊橋店は1980(S55)年、豊田店は1991(H3)年に撤退と、早い時期に愛知県からはいなくなっているので、愛知県に長崎屋があったという印象は、三河のある程度の歳の人にしか無いでしょう。

 一方の岐阜県は、岐阜店、日本ライン可児店、美濃店がそれぞれ2002(H14)年まで営業していましたので、愛知県よりは「長崎屋」の存在を知っている人の存在は多いのではないでしょうか。

 可児市にある、現在はバロー今渡店とエディオン可児今渡店が入居している建物は、かつて長崎屋日本ライン可児店の入居する可児サンショッピングセンターでして、長崎屋グループのファミレス「おあしす」も入っており、この地方では最大の長崎屋でした。

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かつて長崎屋の可児サンショッピングセンターだった建物

東海3県とドン・キホーテ

 一方のドン・キホーテは、「夜の早い名古屋では難しいだろう」と言われていたためか、名古屋への進出は遅く、2003(H15)年8月に中部地方初の店舗として「ドン・キホーテパウ中川山王店」をオープンするのですが、その後の展開は意外なものでした。

 かつて、この地方でスーパーとディスカウントショップを展開していたハローフーヅのディスカウントショップ部門であった「ビックワン」を分割買収。

 各地にあったビッグワンがドン・キホーテとなる形で一気に店舗が広がったのです。

 なので、名古屋っ子にとっては、長崎屋とドン・キホーテが繋がらないのです。

 ちなみに。ビッグワンをドン・キホーテに売却したハローフーヅは、食品スーパーとしてしばらく残っていたものの、現在は大阪のコノミヤに買収され、食品スーパー部門とディスカウントショップ部門をそれぞれ東西に引き割かれる形で消滅しました。

長崎屋は現在も法人として残っている

 この地方からは撤退した長崎屋ですが、会社更生法適用後はドン・キホーテに買収されるものの、単独の法人として現在も残っており、撤退とはならなかったほとんどの店が、今回見た八王子店のように、ドン・キホーテ、MEGAドン・キホーテになっているのですが、全国で8店舗だけは現在も「長崎屋」として総合スーパー運営が継続されています。

「サン、サン、サンバード、ながさきやーのサンバード」

 この長崎屋ネタは、この地方でも特に可児周辺の人にしか共感してもらえないので、記事にしてもそれほど感傷を抱く人はいないでしょうね。

 むしろ名古屋の人には「え?ハローフーヅって会社としてはもう無いの!?」の方が、印象的でしょうしね…。

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