カナダドライを飲みながらカナダドライとペプシ・中部の販社の変遷をたどる

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カナダドライジンジャーエール(コカ・コーラ)

パッケージが新しくなっていたカナダドライ

 ジンジャーエールが好きでよく飲むのですが、お店で「ウィルキンソン」が置いてあれば必ず注文する一方で、なかなかスーパーやコンビニでは見かけないんですよね。なので、買うとなるとやはり「カナダドライ」になります。

 先日、カナダドライを買ってみましたところ、パッケージデザインが変わっていました。「CANADA DRY GINGER ALE DRY」。なんだか「DRY」が重複していますね。これってひょっとして、ウィルキンソンの辛口的なものを期待していいのかな?と思ったのですが…。

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いつからコカ・コーラになったんだっけ

 今では「カナダドライ」といえばコカ・コーラのブランドというイメージがありますが、昔はそうじゃなかったはずなんですよね。どちらかというと、マイナー自販機に並んでいた記憶があります。

 調べてみますと、日本国内でコカ・コーラがカナダドライの販売権を獲得したのは1990(H2)年。今から26年前のこと。それまでは地域によって別々の会社がカナダドライを製造・販売していたようです。

 名古屋では「カナダドライ中部日本ボトリング」が作っていたようで、この名前にはピンと来なかったのですが、この会社はその後「イースタンビバ」に社名を変更していると聞いてわかりました。

 ありましたね。イースタンビバ。その、イースタンビバになったタイミングこそ1990(H2)年で、カナダドライがコカ・コーラに移ったことで、代わりに日本ペプシコーラと手を結び、イースタンビバになったとのことです。

 そして今はペプシコーラが日本ではサントリーに移ったため、イースタンビバは東海ペプシコーラ販売、中部ペプシコーラ販売を経て、2013(H25)年4月にサントリービバレッジサービスになっているんですね。

イースタンビバになる前のペプシって違ったよね

 そこでさらに「あれ?」と思ったのが、「名古屋ではペプシってチェリオで売られていたよね?」と、こちらも調べてみました。

 名古屋では、1962(S37)年6月に設立された「中部飲料」がペプシコ・インク日本支社と契約を結び、ペプシコーラが販売されるようになります。中部飲料はのちに「中部ペプシコーラボトリング」に。

 この、中部ペプシコーラボトリングはのちのチェリオ中部。だから、チェリオとペプシコーラのイメージがつながっていたんですね。

 チェリオとペプシの契約が終わったのは1987(S62)年から1988(S63)年にかけてということなので、そこでペプシの契約が現チェリオから旧カナダドライに移り、ペプシの契約がサントリーに移ったことで、旧カナダドライはサントリーの販社として整理・統合されたということだったのですね。

ドライってわけではなかった

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 そんなことを考えながら、コカ・コーラの「CANADA DRY GINGER ALE DRY」を飲んでみますと、あれ?そこまでドライって感じがしない?

 確認してみたら、前のパッケージでもそう書いてあって、今回の製品が「ジンジャーエール」の「DRY」というわけではなくて、もともとこういう表記だったのですね。

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 1つ目のDRYは、あくまでも「CANADA DRY」というブランド名としてのロゴマークとしてのDRYで、2つ目は商品名「GINGER ALE DRY」で、前からそうだったと。

 ぜひ、カナダドライにも「辛口」を出して欲しいですね。その際には「CANADA DRY GINGER ALE DRY DRY」になるのかな。

 と思ったら、ウィルキンソンの場合、「DRY」の方が飲みやすくて、無印が「辛口」なんですって。あーそうなの。ジンジャーエール業界では、「DRY」の方がライトな感じになるわけね。

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