はごろもフーズの名古屋向け鰹節広告は何を訴えたいのか
2018/08/18
はごろも舞の広告(はごろもフーズ)中日新聞1面
パッケージ変更のお知らせが幾度も…
中日新聞朝刊を見ていますと、ここ最近よく1面に「はごろもフーズ」の広告が出ています。その広告の内容は、はごろもフーズの商品パッケージが変更になったことを伝えるもので、鰹節商品ばかりです。なぜ、鰹節商品のパッケージ変更をそこまで何度もアピールしているのでしょうか。
「新パッケージでおいしさそのまま!」
パッケージは新しくなるけれども、おいしさが「そのまま」。味が変わっていないことをアピールしています。そもそも、名古屋圏において「はごろもフーズの鰹節」という印象は強くない気がするのですが。
実はこれ、「そのまま」というのは、はごろもフーズの味がそのままなのではなく、名古屋ではおなじみだった、あの鰹節ブランドの味が「そのまま」という意味なのです。
CBCテレビとともに歩んだ「マルアイ」
鰹節削りの「ニューパック」、味付のり「浜じまん」、「ピュアライフふりかけ」と聞けば、名古屋圏の方なら思い出すでしょう。
「エブリデイマルアイ、ハッピーマルアイ、いつでもマルアイ、アイアイ、マルアーイ」
「はなかつおならマルアイ」
名古屋のCBCテレビが、放送を開始すると同時にCMを流し始めたという「マルアイ」。あれ、いつの間にかマルアイのCMってまったく見かけなくなりましたよね…。
マルアイという会社は存在し続けている
かつて、名古屋では重要視される結婚式の引き出物にも、安心して使うことのできた名古屋のブランド「マルアイ」。遥くららさんの「くらら、マルアイ!」というフレーズも記憶にあります。
実は、冒頭のはごろもフーズの広告は、それら旧マルアイの商品の広告なのです。
「え!マルアイってはごろもフーズになっちゃったの?」
「ああ、マルアイも無くなってしまったのか…。」
そうではないのです。
今でもマルアイはあります
マルアイは、2005(H17)年4月にはごろもフーズの子会社になっています。するとその5年後、2010(H22)年からマルアイ商品の「販売権の移管」が行われます。それまでマルアイが製造していた商品について、ブランドが「はごろもフーズ」に変更になったのです。ただ、あくまでもブランド名が変更になっただけで、「マルアイ」の部分が「はごろもフーズ」になっただけでした。
それが今回、さらに踏み込んで、商品名とパッケージデザインを一新したというわけです。
「新パッケージでおいしさそのまま」は…。
「(はごろもフーズイメージの)新パッケージで(見た目も変わるけど)、(マルアイの)おいしさそのまま!」という意味なのです。
マルアイは会社として今もありますし、はごろもフーズブランドの旧マルアイ商品を製造し続けています。
名古屋の結婚式の引き出物にはマルアイを…が、はごろもフーズを…に完全に変わるのね。名古屋が静岡に支配されてしまった感があるけれど、味が生き残ることが重要と考えれば、どんまい…と言うべきか。
[広告]
関連記事
-
-
20年前に登場したさくらももこさんデザインのスガキヤスーちゃんグッズが出てきた
ちびまる子ちゃんの作者、さくらももこ先生とこの地方にはいくつか繋がりがありまし
-
-
名古屋のラジオ局を舞台にした 人生応援劇団パンジャーボンバーズのお芝居を見てきました
名古屋を中心に活動されている、人生応援劇団パンジャーボンバーズの10島目公演と
-
-
商品名に八丁味噌を入れられなくても商標ロゴを入れれば!
名古屋みそカツ(すぐる) すぐるという会社の「名古屋みそカツ」というお菓子を見
-
-
戦国武将の名言とその背景にあるエピソードを学びながら…字も上達する一冊!
人生が輝く 戦国武将の名言書き写し帳(一ノ瀬芳翠・著) 書家の先生による名言本と
-
-
名古屋喫茶店物語シリーズの名古屋ロール 巻かれているのはもちろん!
NAGOYAロール 名古屋喫茶店物語(カフェタナカ) 名古屋喫茶店物語とは?
-
-
矢場とんの弁当はみそだれが別添えでたっぷりだからもっとご飯を用意しておいたほうがいい
矢場とんのお弁当 デパ地下矢場とん 妻は娘を連れて地元デパートに行くと、晩ご飯
-
-
マルサンはとんでもない商品を作ってくれた…名古屋っ子歓喜の超簡単!みそかまたまうどん
香りつづくとろける味噌 だし入り赤だし(マルサンアイ) 赤い醤油には何も思わなか
-
-
ドミーに大徳さんが来ててチューブ入りだけどダシ入りで甘くない味噌を売ってたよ
ドミー瀬戸菱野店(愛知・瀬戸市) 居抜きで尾張に出店 岡崎市に本社を置き、西三
-
-
食べ慣れたうずまきデニッシュに桜のマークこれ地域限定だったの…その理由ってまさか
うずまきデニッシュ(パスコ) わが人生で定番の菓子パンです 幼い頃から頻繁に食
-
-
名古屋と岐阜が手を組むとこんな相性抜群のすごい鍋つゆが誕生してしまうのか…
岐阜タンメン監修 塩タンメン鍋つゆ(寿がきや食品) スガキヤから発売された衝撃の
コメントはこちらから