九州発・竹中直人さんの歴史ロマンミステリー特番がテレ東系で放送・国宝が8万点も出土した謎の神の島

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TVQ九州放送(福岡・博多区)

九州の魅力を全国へ発信

 テレビ東京系列のなかで、最後に開局した地上波テレビ局である福岡のTVQ九州放送。先日アップしました記事でも書きましたとおり、TVQは地域密着番組を数多く制作している一方で、九州の魅力を全国ネットで伝える特番にも力を入れています。

 この4月に迎えた開局25周年に合わせて、世界遺産をテーマにした特別番組が制作されてきました。昨年6月には「明治日本の産業革命世界遺産へ」そして12月には「滝川クリステルがせまる長崎教会群秘められた真実」、

 そして今回は、あの竹中直人さんをナビゲーターに迎え「世界遺産へ!最後の秘境・沖ノ島~日本を動かした謎の海人族~」がこの土曜日、6月11日(土)午後4時から放送されるというのです。

 島から8万点もの国宝が出土した島。神宿る島。日本を動かした謎の海人族とは。これは気になります。

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「海の正倉院」沖ノ島

 今回番組で取り上げられる「沖ノ島」は、玄界灘に浮かぶ周囲4キロの島で、九州本土からは約60キロ離れていて、宗像市に位置しています。島自体が宗像大社の神領…どころか、なんと、島全体が御神体だというのですから驚きです。現在も女人禁制で、男性も一般人が上陸できるのは年に一度だけ、わずかな人数のみが認められているのみという、まさに秘境です。

 縄文時代の土器から銅鏡、鉄刀、金銅製馬具、金製指輪など、なんと8万点にも及ぶ「国宝」が出土しており、現在は宗像大社に保管されています。その宗像大社自体も「日本書紀」に記されいます。それだけ貴重な遺物があったことから、沖ノ島は「海の正倉院」とも呼ばれているのです。

2017年世界遺産登録に向けて

 「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群を世界遺産にという動きがあり、注目を集めつつある沖ノ島。

 なぜそれだけの遺物があったのか。この沖ノ島では4世紀後半から、外国との交流や航海の安全を願って盛大な祭祀が行われていたとされ、それをきっかけに宗像三女神が誕生。その三女神をまつるのが宗像大社。そしてその三女神を祀っていた宗像氏の墓が、今も古墳として残されており、沖ノ島と宗像大社と古墳群をあわせて世界遺産登録を目指しているのです。

 なぜ、8万点もの出土品が遺されていたのか。島には「島内のものを持ち帰ってはならない」「島で見聞きしたことは口外してはならない」など、しきたりが長い長い間、守られてきたからなんですね。

番組ではさらにロマンを求めて

 今回の番組は、そういった宗像と沖ノ島の歴史や国宝といった魅力だけではなく、直木賞作家・安部龍太郎さんの原作をもとに、宗像一族が貿易や外交面で日本の先駆者であった…再現映像やCGを使って、その歴史ロマンを追うそうです。

 沖ノ島の存在意義、聖徳太子と宗像一族、天武天皇の背景にも…。

 1400年の時を超えた、歴史ロマンミステリー特番。出演者も、テレ東系では珍しい気がします、ナビゲーターは竹中直人さん、ナレーターは吹石一恵さん。

 神の島という神秘性と、貿易や外交の歴史、そして最も気になるのが「日本を動かした謎の海人族」。

 75分の大型特番。これは、見るときっとまた九州に旅に出たくなりそうな気がしてしまいますが、九州の視点だからこその密着感と、全国区の視点からの番組クオリティが兼ね備わった番組になっていることと思います。

 壮大な1400年の時を超えた歴史ロマンミステリー。楽しみです。

・6月11日(土)16:00~17:15
「世界遺産へ!最後の秘境 沖ノ島~日本を動かした謎の海人族~」
TVQ九州放送・テレビ愛知ほかテレビ東京系列全国ネット

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