ファンタがすっかり果汁飲料に…純水とか不使用とか 目指してるのはアレ?

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ファンタ グレープ(日本コカコーラ)

かつては無果汁のフレーバー飲料だったのに

 4月にこのブログで「ファンタイタリアンライム」を取り上げた際に、「おいしさ広がる ライム果汁ブレンド」に驚いたと書きました。そう、ファンタといえば基本的に「無果汁」。香りを楽しむ「フレーバー飲料」だったはずだからです。

 ファンタが果汁だなんて、商品コンセプトをひっくり返してしまうような事態なわけですが、まあ、イタリアンライムという企画商品だからだろう…と思ったら、大間違い。

 レギュラー商品も変わっていました。

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58年の歴史あるファンタの定番に初の果汁

 日本でファンタが発売になったのは、1958(S33)年。いまから58年前のことです。当初発売になったもので今もあるのは「オレンジ」と「グレープ」。ファンタの定番といえばこの2つですよね。

 ファンタグレープは当初、合成着色料を使用していたことから口のなかに色が残るといったことがあり、一時期は「ゴールデングレープ」として2年ほど違う色で販売されていた時期もありました。

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 年配層にはそんなイメージも残っていた無果汁のファンタ。発売から58年にして初めて、このたび2016(H28)年に果汁が入ったのです。「果汁ブレンドのフルーティなおいしさ」という文字が誇らしげです。

ビタミンB6も配合で

 すっかりイメージ転換ですね。さらにパッケージには「カラダにうれしいビタミンB6配合」の文字。何やら体によさそうなイメージまで入れてきました。時代に合わせてきたということですかね。

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 「カラダにうれしい」。このワードいただきですね。何か言っているようで、具体的なことは何も言っていない。

 では、飲んでみましょう。うん!さすが果汁!と言いたいところですが、果汁は1%。とはいえ、やっぱりグレープの炭酸飲料はファンタが至高ですね。伊達に58年間無果汁でグレープ感を出してきたわけじゃない。安心のいつもの味です。

あっちのフルーツなサイダー意識してるのかな

 パッケージにはさらにこんな文字も。「合成着色料不使用」「合成香料不使用」「純水使用」。

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 合成着色料不使用は、過去のゴールデングレープの経緯を思い出すと、思わず目頭が熱くなりますね。

 合成香料不使用は、さすが長年フレーバードリンクの代表であり続けるファンタの貫禄。

 ただ「純水使用」。この文言はファンタというよりも、あっちの何とかサイダーのイメージですよね。そういえば、その三ツ矢サイダーはフルーツ感たっぷりのサイダーを期間限定で次々と出していますよね。

 ファンタ、58年越しの「果汁使用」。なんとかサイダー路線の後追いのようにも感じないこともありません。あっち、よっぽど売れてるのかなあ。

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