この7月から日本でもテレビ放送開始・薄い本もコスプレも…台湾で若者が熱狂の「霹靂(ピリ)」は人形劇!?

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桃園国際空港の霹靂の展示(台湾・桃園市)

台湾で大人気の人形劇?

 これは私の趣味ではなくて、妻の趣味なのですが、台湾には「霹靂(ピリ)」という人形劇がありまして、ハマっています。人形劇と言いますと、子どもが好き、幼児向け、なイメージがありますが、台湾での霹靂の位置づけはちょっと違います。

 台湾でテレビ番組として霹靂が登場したのは1984年。美男美女しか登場せず、またSFXと融合した派手な映像表現で、ヒーロー性も高いことから、台湾の子どもや若者が夢中に。台湾では国産のテレビアニメーションが長年存在せず、「台湾におけるドラゴンボール」という言われ方もします。

 そんな霹靂の展示が、台北の桃園国際空港にあります。

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まさに美男美女ばかり

 空港には、実際にテレビ番組で使用されたと思われる人形がずらりと展示してあるのですが、どれも頭身が高い!しかも本当に美男美女しか登場しないようで、さらに、セットなどのつくりも本当に細かく、「人形劇」という印象とは違います。

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 妻が好きな理由が、何となくわかりました。いわゆる、薄い本が好きなものですからね。端的に言えば「腐女子」なものですから…。

 ひょっとすると、台湾には霹靂の薄い本があったりする…?と思って調べたら、ありますね。しかも成人向けもありますね…。台湾の「腐女子」の方にもやっぱり大人気だそうです。

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 自分が台湾のケモノキャラに惹かれたように、妻はこれに惹かれたわけで、惹かれるものに国境はないってことね。

歴史は古く伝統芸能でもある

 テレビ番組としての霹靂は1984年からですが、歴史としては1925年という数字が見られたので、台湾における人形劇としての創立はそこまで遡ることができるというわけですね。

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 もちろん、同人誌もあるとなればコスプレもありということで、台湾版のコミケではまさに一大ジャンルとして誇っているそうで、二次創作だけでなく、公式の商品やコラボ商品もとても人気があるそうです。

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 空港の展示スペースにも、デフォルメされたキャラクターの像もあり、わが子も「かっこいい」「かっこいい」と大変気に入っていました。

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 ケモナーと腐女子の血を受け継ぐ娘の将来がやや心配です。

この7月から日本に本格進出

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 これまでにも、霹靂の映画「聖石傳説」が日本でも公開されたりということがあったのですが、この7月から、台湾と日本の合作となる新作がテレビで放送され始めました。

 新作「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀(とうりけんゆうき)」は、台湾の霹靂國際多媒體股份有限公司と、日本のニトロプラスがコラボ。共同制作となっています。いよいよ、霹靂が日本に本格上陸です。

 放送は、7月8日(金)から毎週金曜放送で、TOKYO MXが23時~、BS11が23時30分~、AT-Xが24時~となっています。他にもバンダイチャンネルやアニメイトチャンネル、AbemaTVなどでも配信されるとのことで…。

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 日本でも霹靂ブーム、来たら大変だ。年甲斐も無く、妻がコスプレしたいとか言い出したらどうしよう。

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