愛知県内すべてのコミュニティFMラジオ局がインターネットサイマル放送を開始

140624

いよいよメディアスFMがサイマル放送を開始

 ラジオがスマホで聞ける、ネットで聞ける、という時代になりましたが、実はそこには壁があります。

 都道府県単位で広いエリアをカバーする、CBCラジオや東海ラジオ、FM AICHI、ZIP-FM、RADIO CUBE FM三重といったいわゆる民間放送局は、ネット配信でも地域が限定されます。月額利用料を払うことでエリア外でも聞くことができるようになりますが、それでも国内限定と、制約があります。

 ところが、市町村単位という、電波では狭い範囲での放送しか認められていないコミュニティFM放送局は、ネット配信では、エリア無制限、全世界に配信されています。

 県単位のラジオはネットではエリア限定、市町村単位のラジオはネットでは全世界配信、

 こんな逆転現象が起きているんです。

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 そんななか、いよいよ愛知県内にあるコミュニティFM放送局すべてが、インターネットで全世界で聞けるようになりました。

 愛知県内には10のコミュニティFM放送局がありまして、東海市のメディアスFMをのぞいて、9局は既にネット配信をスタートさせていたのですが、この6月23日(月)にメディアスFMが配信を開始したことで、全局が出揃いました。

 ところが、聞き方はひとつではありません。ここで、それぞれの局の聞き方をまとめます。

<CSRA(Community SimulRadio Alliance)>の「サイマルラジオ」
パソコンなら、「サイマルラジオ」か「TuneIn」のホームページから。
スマホなら「TuneIn」アプリなどで。

もしくは、一部の局は「ListenRadio(リスラジ)」でも、聞くことができるほか、
PitchFMにはスマホ用独自アプリがあります。

・MID-FM(名古屋市東区 76.1MHz)
・FMおかざき(岡崎市 76.3MHz)
・RADIO LOVEAT(豊田市 78.6MHz)
・Picth FM(碧南市・刈谷市・安城市・知立市・高浜市 83.8MHz)

 

<JCBA(日本コミュニティ放送協会)>の「インターネットサイマルラジオ」

パソコンなら「インターネットサイマルラジオ」「TuneIn
スマホなら「TuneIn」アプリで。

・FMななみ(津島市・愛西市・弥富市・あま市・蟹江町・大治町・飛島村 77.3MHz)
・RADIO SANQ(瀬戸市・尾張旭市・長久手市 84.5MHz)
・United North(犬山市 84.2MHz)

 

<FM++(エフエムプラぷら)>

 こちらはスマホ・タブレットからのみの聴取で、各局の独自アプリでのみ聞くことができます。

・FM豊橋(豊橋市 84.3MHz)
・メディアスFM(東海市 83.4MHz)

 

TuneIn>のみで実施
・i-wave(一宮市 76.5MHz)

 

 これで、愛知県内全てのコミュニティFM放送局が、全世界でリアルタイムで聞けるようになりました。

 近県では、岐阜県が4局中2局、三重県が3局中1局という実施状況です。

 また、三重県いなべ市では、86.1MHzという、アナログテレビ放送が終了したことで開放された新しい周波数帯での第1号となる、「FMいなべ(いなBee)」が予備免許を交付され、試験電波の発射を開始しています。7月中旬開局予定とのこと。

 ラジオメディアはネットと融合してこれからどこに向かうのか。ずっと低落傾向にあったラジオが、ようやく底を打って反転したという報道もありますし、一方で、大胆な制度変更も目白押しです。結構な過渡期に突入しています。

 東海ラジオで「トッピーネットは、名古屋の放送事情についても書いてあるんですよ」と紹介していただいたことですし、今後も放送事情、取り上げていきます。

TuneIn Radio

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