商品名も忘れていた「銭湯で飲んだプラスチック容器に銀紙のジュース」とスーパーで再会!

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デーリィフルーツサワー(南日本酪農協同)

銭湯といえばお風呂あがりのジュース

 今からもう何十年も前のことです。私は生まれた昭和50年代。既にわが家は子どもの頃から内風呂があったので、日常的に銭湯に行くということもありませんでしたし、まだまだ、発祥の地といわれている名古屋でも、スーパー銭湯は一般的ではありませんでした。

 ただ、名古屋市内の母方の在所に遊びに行った時には、決まって近所の銭湯に行っていたので、銭湯ならではの情景というのも記憶にあります。

 器具むき出しで「痛いんじゃないか?」と思えたマッサージ器に、壁の富士山の絵、そして、お風呂上りの楽しみといえばジュースでした。

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商品名を覚えていなかった…

 お風呂屋さんでお風呂あがりに飲むジュースというのは独特で、自動販売機ではなく、冷蔵ケースに入っていて、あまり他で見かけない銘柄が多かった記憶があるのですが、やはり瓶に入ったコーヒー牛乳がお気に入りだった一方で、味もビジュアルもはっきりおぼえているのですが、商品名をまったく覚えていないジュースがありました。

 それは、プラスチックの凹凸の無い容器に入っていて、蓋は銀紙。そこにストローをさして飲むタイプのもので、爽やかでありながら、甘ったるいような、確か、クリーミーでカラフルな色で、緑色と黄色と紫色があったような…。

 インターネットで検索すれば、昔の情報でも簡単に拾える時代になりました。しかし、この商品名が思い出せないというのは致命的で、調べのつかないまま時は流れ、すっかりそれ自体が忘却の彼方に消えようとしていたところで…、売っていたのです!

そのままの姿で売られていた…!

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 かつてはフレッシュフーズのナフコチェーンの筆頭であった「ナフコカニエ」が、ナフコから脱退して誕生した「フィール」で買物をしていると…。

参考⇒「ナフコチェーンの店舗はなぜ急激に減っているのか

 なんと、その、かつて何十年も前に銭湯で見かけたジュースが、そのままの姿で売られているではありませんか!3種類全て購入です。

 プラスチックの容器に、銀紙の蓋、唯一変わったところといえば、くっついているストローが伸縮式になったことでしょうか。

 緑色のメロンと、黄色のゴールデンパイン、そして紫色のぶどう。特に、緑色のメロン味が好きだったことを思い出しました。もちろん、味もそのまま!懐かしい。

何十年越しで知った商品名

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 それぞれ、メロン果汁、パイナップル果汁、ぶどう果汁が入っていて、乳酸菌飲料だったのですね。

 商品名は「デーリィ フルーツサワー」。ようやくわかりました。

 そして、わかりました。商品名を覚えていなかった理由。半透明のプラスチック容器に、薄い白で印字された商品名とフルーツのイラスト。これは印象が薄いのも当たり前。写真に撮ってもはっきり映りません

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 しかし、あえてそのまま、というのがいいですね。これきっと、そのままじゃなかったら、昔のアレと今のコレが繋がりませんものね。商品名の印象が薄いだけに、わかりやすく今時のデザインになっていたら、記憶が繋がらない…だからこその「そのまま」なのでしょうね。

 改良・改善しないことが購買に繋がる…とはね。

 南日本酪農協同株式会社、宮崎県の会社だったこと、スコールの会社だったことも今回初めて知りました。名古屋の銭湯には当たり前に置いてありましたけど、どれくらいのエリアまでこの懐かしさを共感していただけるのか、気になります。

この記事を書いた人

TOPPY/川合登志和

記事や脚本を書いたり、名古屋のラジオやテレビの構成作家をしたり出演したり、地域のFMラジオで喋ったりディレクターしたりミキサーしたり、講師したり、サイト作ったりしてます。

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