ウッドペッカーは三重の子だった?
ナガシマスパーランドのジャンボ海水プールがオープンしたというニュースを目にして、ふと幼い頃に行ったナガシマをイメージして真っ先に思い浮かぶのが「ウッドペッカー」なんですよね。
1964年に「グランスパー長島温泉」がオープンして、その2年後に遊園地「ナガシマスパーランド」が開園しているのですが、それからしばらくたって、昭和50年代に登場したのがウッドペッカーなんですよね。
ウッドペッカーたちの首がくるくると回るゴンドラや、アイススケート場にはチリー・ウィリーの姿もありました。
なにより、東海地区では名古屋テレビがずっとウッドペッカーを再放送し続けていましたよね。トムとジェリーとセットで。その合間にナガシマのCMが流れていましたから印象も強烈です。
さらには、三重県を地盤とする百五銀行もウッドペッカーをイメージキャラクターとしていましたし、ツイッターであった反応のなかに、ホンダがレーシングチームにウッドペッカーを使っていたので、鈴鹿サーキットでも見たことあるという声も。
津の銀行に、長島の遊園地に、鈴鹿のサーキット。まさにウッドペッカーは三重の子じゃないですか。
しかし。1994年にユニバーサル・スタジオが大阪市に遊園地を新設すると正式発表。そうです、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)です。
ウッドペッカーはユニバーサル・スタジオのイメージキャラクターです。しかも、遊園地としてのキャラクターではなく、映画会社全体としてのキャラクターなのです。
大阪と三重は近いですよね…。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのメインキャラクターはウッドペッカー。ユニバーサル・スタジオは、2001年3月31日にテーマパーク・USJをオープンすると、その5日後からテレビ東京系列全国ネットでアニメ「ウッドペッカー」の新作を放送。提供はUSJでした。
つまり、ディズニーランドのミッキーのような存在として、USJは開園と同時にウッドペッカーを押し出したわけですね。
その頃にはもう、三重県からウッドペッカーは姿を消していました。
いま、百五銀行はペンギンピート、ナガシマスパーランドはピーターラビットをイメージキャラクターにしていますが、USJにウッドペッカー…いることはいますけど、存在感はどうでしょう。
東海地区の団塊ジュニア世代は、トムとジェリーと同じくらいウッドペッカーを目にしてきましたし、ナガシマなどで愛着もあって知名度も高いわけですが、いまやUSJでもウッドペッカーを目にする機会はあまりなく、下の世代の知名度は果たしてどうでしょう。
ウッドペッカーは三重の子のままのほうが幸せだったんじゃないかな…と思ったりもしますが、余計なお世話ですね。USJのウッドペッカーに会いに行こうかな。
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