写真:庄内緑地の看板(名古屋・西区)
台風15号と、それにともなう雨雲の流入の影響で、20日(火)のこの地方は、かつての東海豪雨を思い起こさせるような大変な雨となりました。特に、名古屋市の東側ではものすごい量の雨となり、多治見市や春日井市では、見慣れた風景が、
信じられない光景となっている映像を、全国ニュースで目の当たりにすることとなりました。その雨が流れ込んだ庄内川は、守山区で氾濫し、天白川の流域と合わせて、100万人以上に避難勧告が出る事態となり、庄内川そのものに注目が集まりました。
庄内川は、東海豪雨の際、洗堰から流出した水が新川へ流れ、新川が溢れて、流域で甚大な被害を発生させました。これは歴史を遡ると、名古屋城下を守り、水を外側へと流すという、尾張藩が築いた堰の状態が、今も続いている結果によるものなのですが、それについて、トッピーネットではこちらのページで、地元の方に聞いたお話を基に掲載しています。
庄内川が注目されたことで、20日のこのページへの24時間アクセス数は、4桁に膨れ上がりました。遊水地としての庄内緑地。今回の大雨では、庄内緑地の本当の存在意義が発揮されたということになります。
この記事は、2004(H16)年4月に書いたもので、それから時は流れ、庄内緑地とは別の、洗堰の方もさらに遊水地の整備が進んでおります。(この「名古屋を歩こう」は、2004年の名古屋を記すことも目的のひとつとなっているコーナーなので、追記はしますが、基本的に改訂はしません。)
城下を守り、水を外側へ流すという構造、整備は進んでいるとはいえ、根本的なところでは、今も変わっていないんですよね。
都市型集中豪雨はなぜ起こる? ~台風でも前線でもない大雨の正体~ (知りたい!サイエンス)
今回は台風の影響でしたけど、最近のいわゆるゲリラ豪雨は、予測できないだけに、怖いですよね。
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