アニメのLD-BOXのCM
テレビで放送されるアニメを本放送で見ていると、そのアニメや同じ会社の関連アニメのソフトのCMが流れることがありますよね。そのこと自体は昭和の末期から変わらないのですが、ハードが違うんです。
昭和の末期に隆盛したビデオソフト販売
アニメはソフトを売ることで収益をあげるというビジネスモデルが成立したのは昭和の末期。まさにVHSのビデオレンタル全盛時代です。当時、テレビ東京系列が無かった地域では、テレ東のアニメとの接点はビデオレンタルしかないという時代でしたが、ソフトとして販売するという手法も生まれました。
もちろん当初は、「セルVHSビデオ」でした。ただし1本に4話ほどしか入らず、人気アニメ出ない限りはソフト化(ビデオ化)が途中で止まってしまうという事例も多々ありました。
VHSからDVDに移行した…のではない!
それが今は「Blu-ray」「DVD」になっているわけですが、VHSからDVDになったわけではなかったんですね。
1995年(平成7年)にテレビで録画したアニメを見ると「LDボックス発売」「いよいよLDで登場」と言っているのです。そう、LD(レーザーディスク)が主流の時代があったのです。
世界初のDVDプレーヤーが登場するのはその翌年のことです。LDとは直径30センチのCDみたいなディスクで、その大きさはLPレコードくらいありました。家庭用に録画機能があるものはなく見るだけの規格でした。
わずかな期間だけどLDの時代があった
しかし2000年(平成14年)にはプレステ2でDVD再生できるようになりあっという間に主役はDVDへ。LDがアニメソフトとして主流だったのは1994年から1999年のわずかな期間だったのです。
とはいえこの期間は確実にアニメファン層へのソフトの訴求は「LDが主役」だったわけです。当時を扱うアニメやドラマを制作される際には考証に注意が必要ですね。
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