痛々しいお昼のANNニュース

外へ取材などで出かけていない時は、いつも早めの昼食をとりながらメ~テレで放送されている、テレビ朝日のANNニュースを見ているのですが、今日は本当に痛々しかった。それは高知空港で前輪が出ずに胴体着陸した全日空の飛行機、

ではなく、その映像を出すことができないテレビ朝日のニュース自体です。

今回胴体着陸が起きたのは高知空港。この高知県というのが、テレビ朝日にとっては痛いところでした。高知県にはテレビ朝日系列の放送局が存在しないのです。

そのため、普段は大阪のABCや、香川のKSBが取材にあたっています。しかし、遠くから駆けつけることになるため、こういった事故が発生したときに速報対応できないのです。映像の無い高知空港の様子をどうやって伝えるのだろうと思っていると、11時45分、ANNニュースが始まりました。

そこにはちゃんと全日空機の姿が、でもおかしいのです。ちゃんと前輪が出ているのです。なんとそれは同型機の資料映像。そしてそのあとさらに衝撃の映像が。

その映像とは、高知空港から中継している他局のテレビモニター。それを見ながらあたふたするテレビ朝日の報道デスク…。

もう、痛々しくて涙が出そうでした。

それでもテレビ朝日は頑張りました。高知空港のすぐそばにある会社に電話をかけ、そこの社員に実況してもらったり、視聴者に撮ってもらったデジカメの写真に「視聴者提供」というテロップを乗っけて映したり…。

(厳密には、「視聴者提供」と言っても高知県ではテレビ朝日系列は視聴できないので、「他局の視聴者提供」ですが)

全日空本社や国土交通省から生中継するも、肝心の現場の映像が無い。あるのは(他局の)視聴者提供の写真だけ。本当に痛々しかったです。

ANNニュースもまもなく終わろうとしている11時55分、ようやくANN系列のヘリコプターが高知空港の上空に到着し、生中継映像が入るもニュースは終了。

全国に6局しか系列局の無い、都市型ネットワークのテレビ東京ならよくあることですが、全国26局ネットを誇るテレビ朝日にとって高知県はまさに鬼門。

それでも映像が無い中15分のニュースをやりきったテレビ朝日は、すごいというか、やりくり上手というか…。

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