愛知県に進出して11年。当初から大々的な名古屋迎合方針を貫き、よそ者感を払拭して、閉鎖的な名古屋で受け入れられたコンビニ、セブンイレブン。
そんなセブンイレブンにまたまたやられました。そのネーミングは、名古屋っ子の夏には刺激的過ぎます。名古屋っ子は夏でも味噌煮込みうどんを食べますが、
それが毎日というわけではありません。暑い時に思わず食べたくなるうどんが「ころ」です。ころとは、冷やしうどんみたいなものなのですが、つゆが濃く、あえて説明するならば、ざるうどんのつゆにあらかじめ浸っている冷たいうどんということになるでしょうか。
ぎらぎらと太陽が照りつけ、名古屋ならではの湿気に辟易としていたところに見かけた1軒のうどん店。そこで「うどんころ」を注文して、ひんやり冷たいけど味はしっかり濃いあの味を口に運ぶ。もうたまりませんよね。
しかもです。そこに、パチパチとまだ音をたてている、あつあつの海老の天ぷらが乗っかり、大根おろしが添えられさらに涼しげな、「海老おろしのころ」これは本当に贅沢な話で、お店で食べようものなら4ケタものですよ。4ケタ。それがなんと、セブンイレブンにあったんですよ。
もちろん、コンビニのうどんですから、天ぷらも揚げたてではありませんし、海老も小さいです。それでも!「海老おろしころうどん」が450円で食べられる。ああ、しわせです。
名古屋生まれの意地で、スーパーといえばユニー、フードコートといえばホテーフーヅ、そしてコンビニといえばサークルKという人生を歩んできましたが、ああ、セブンイレブンの名古屋っ子のハートを掴むこのセンス。たまりません。
セブンイレブンとイトーヨーカドー、正直、ホールディングスになってからのブランディングって好きじゃないんだけど、名古屋迎合戦略は、ハートわしづかみされてしまう。
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