週刊ポスト9月9日号(小学館)
正直ここまでの展開になるとは思っていませんでした
今からひと月ちょっと前、「週刊ポストで『名古屋ぎらい』という特集をするのですが…」と取材を受けました。その時には「反響があったら、2号、3号と続きますので!」という言葉をいただいたものの、社交辞令だと思っていましたし、そもそも、全国週刊誌で名古屋をテーマにして反響なんてあるわけない…と思っていたのですが…。
実際、3号連続での特集となりました。しかも「まあ今回は、ほんの数ページですから」と聞いていたのですが、蓋を開けてみると6ページも。
名古屋に魅力が無い?いや、それは「名古屋による名古屋自慢」に全国の人は興味が無いだけであって、「名古屋はおかしい」こっちの切り口なら、需要はあるということじゃないですかね?
いい子ちゃんの名古屋に興味は無い
8月29日に発売になった週刊ポストは「名古屋ぎらい・食い物編」、あくまでも「名古屋めしはこんなに魅力的で個性的だよ~」ではなくて、「この異次元の食文化を見よ!」です。
確かに、名古屋向けなら「名古屋めしが今、東京に続々進出!」「東京でも受け入れられる名古屋めし」という切り口で持ち上げ持ち上げが正解でしょう。
でも、そんなの全国の人が読みたいでしょうかね?
魅力とは何かを考えないと
ちょうどこのタイミングでこんな記事が話題になっています。
「行きたくない街」は名古屋 市自ら調査、つらい結果に(朝日新聞)
これに対して、落胆したり、怒ったりしている場合ではありませんよね。こんなにおいしい立ち位置は無いはずです。特色の薄い、存在感の薄い地方都市からしたら、喉から手が出るほどに「おいしい」状況なはずです。
かつて「ジョークタウン」として辞書にまで事例として掲載された名古屋。その立ち位置で追求すれば、名古屋はグーンと垢抜けなさで垢抜けるはず。
ぜひおまかせください
今回の「週刊ポスト」3号連続「名古屋ぎらい」特集、全面的に協力させていただきました。2号目、3号目は、自分で言うのも何ですが、ほとんど私のコメントで構成されていまして、私も吹っ切れることができました。既に、新しい仕事にも繋がっています。
名古屋の人が喜ぶ「名古屋ってすごい」「名古屋って魅力的」という内輪ウケの名古屋特集ではなく、全国の人を振り向かせる「名古屋っておかしい」「ここが変だよ名古屋」な名古屋特集、求められているのはそっちですよね。
これからもその立ち位置で、名古屋の真の面白さを文章にしていくことを生業とし続けていけるよう頑張ります。
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