民放FM52局が全国どこでも聞けるように!

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写真:愛知県の民放FM局のステッカー

インターネット上にもかかわらず、配信を地域限定にし、送り手が受け手を選別する「radiko(ラジコ)」とは、一体何だったのか。と言わざるを得ない発表が、今日ありました。

【ITmediaNews】au端末で全国のFMラジオが聴ける「LISMO WAVE」 放送エリア制限なし

そうです。

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au、その中でも一部の端末ということで、携帯電話のキャリアと端末の制限はありますが、月額315円払うことで、全国民放FM52局の放送が楽しめるようになるのです。しかも、radikoのように、各地域のラジオ局だけしか楽しめないのではなく、全国どこからでも、全52局の放送を聞くことができるというのです。

つまり、北海道でFM沖縄を、沖縄でFM青森を、名古屋でJ-WAVEを、大阪でZIP-FMを、といった具合に、各地のFM局が全て手中に。選局は自由自在、思うがままになるわけです。

今や海外では、ラジオのネット配信は当たり前、しかも、例えばそのある国のあるFM系列について、「全国ネット」「都市A」「都市B」といった具合に、聞く側がチョイスできるのが、もはや普通になっています。

具体的に言いますと、一昨年に訪れたということもあり、またニュージーランドの例になってしまいますが、ニュージーランドの民放FM局の場合、インターネット上で、「全国ネット」「クライストチャーチ局」「ウェリントン局」と、プルダウンで選ぶことができるのです。

日本でも、市町村を単位としたエリアをカバーする、小規模な「コミュニティーFMラジオ局」の一部では、全世界向けのネット配信が「サイマルラジオ」というサイトで始まっています。

しかし。これまで、民放ラジオ局が行ってきたラジオのネット配信「radiko」は、東京、大阪の放送を、それぞれ、関東に限って、関西に限ってのみ配信という形をとり、しかも、リスナー側にその居住地域の申告権を与えず、配信する側の判断でリスナーを選別し、制限を加えてきました。

そしてその制限の理由として、「放送の補完的役割だからエリアは放送に準じた」だの、「著作権の問題でエリア外に流すことは難しい」だの、最もらしいことを言ってきたわけですけれども…。このLISMO WAVEの発表を聞いて、一言。「できるんじゃん。」なんだかなぁ。

これからradikoはどういう言い訳をしていくのだろう。auユーザーのFMリスナーにとっては、この「LISMO WAVE」では全国52局が聞けるのに、「radiko」ではたった3局しか聞けないということで、radikoがLISMO WAVEの劣化版としか思えない位置づけになります。さあ、どうするの?radiko。どうするの?AMラジオ。

自分はauユーザーではないので、あとは、これが他のキャリアにも広がることを祈るのみですが、まあとにかく、インターネットが、放送のサービスエリアという壁を打ち崩したというこの現実は、auユーザー以外にとっても、まさに、時代がしがらみを打ち崩した瞬間を目の当たりにして、これからのラジオに、少しだけワクワクできる要素になったということだけは間違いありません。

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ラジオマニア2010 (三才ムックvol.329)

聞きたいものを、好きな場所で好きな時に、そうなれば、ラジオはマニアだけのものじゃなくて、もっと一般的なものに戻ると思うんだけどな。今や…ラジオを聞いてる人がマニア扱い、だものねぇ。

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コメント

  1. ネモッチ より:

    昼間、仕事の休憩中にトッピーさんのツイートで一報を知り、電流が走るとはこのことかと思うくらい、衝撃を受けました。
    今日ほどauユーザーを羨ましく思ったことはありません。
    あと3ヶ月半早ければ、iphoneに機種変更せずに、ソフトバンクからauに乗り換えたのに・・・。
    あらゆる壁をあっさりと乗り越えたことだけでも驚きですが、それがこの春からとか、4月からとかではなく、明日からスタートというのが、驚きを増幅させました!まさにサプライズですね!J-WAVEのみが3月15日以降とのことですが、これはJ-WAVEが独自に行っているサイマル放送「brandnewJ」との兼ね合いがあると推測します。
    こうなると、ソフトバンクユーザー(iphoneユーザー)としては、radikoの英断(内容は言わずもがな)あるいは、LISMO WAVE以上のサービスを提供するアプリをiphone独自で提供してくれるのを、期待するしかありません。
    それが出来ない場合は、24ヶ月縛りが解けたら、auに乗り換えます。痺れを切らして、解約料を払う可能性もありますが・・・。
    radikoよ、AMラジオよ、英断を!

  2. びょん吉 より:

    ラジオぽてとも聴けますか?

  3. 大府市のテレ東オタ より:

    明日から、サービスインで、5月末まで、サービス価格。
    しかし、対応端末が、T006と、この冬モデルの、スマートフォンのみと‥‥‥がっかり。
    年末、au回線、型落ちで機変したところなので‥‥。
    インターネットで、日本のテレビの、海外配信NGが、記憶に新しく、又、CATVで、例えば、テレQが、熊本県と、山口県の一部で、配信禁止などが、携帯でワンセグ放送の再送なんて事になったら、また、荒れますね。
    個人的には、ウェザーニュースの、お天気お姉さんのトーク(山梨、千葉、仙台のFM向け)が、聞きたいです。
    ストリーミング再生、ワイファイは、ともかく、3Gの、音質は、どうだろう?。

  4. a3964165 より:

    LISMO WAVE 対応機種(IS03)を持っているので、早速アプリを入れてみました。
    ディレイやCMカットが若干気になりますが、昼間に遠方の放送が聴けるのは新鮮です。

  5. >ネモッチさま こんばんは
    自分も、ニュース速報を見て一瞬目を疑いました。
    そして「本当にできるの?」という疑問が浮かぶと同時に、
    「明日から」という文字を見て
    「ああ…これが時代の変わり目か」と思わず感慨深くなりました。
    ソフトバンクが、これのAM版をやってくれたら、
    本当に素晴らしいと思うのですけど、
    やはり歴史が長いだけに、しがらみが多いだけに、
    AMはなかなか難しいのかもしれませんね。
    自分も英断を望みます。
    >びょん吉さま こんばんは
    それは聞けませんね…。
    デカワンコで我慢してください…。
    >大府市のテレ東オタさま こんばんは
    音質とかはどうなんでしょうかね。
    ちょっと自分は試すことができませんので、
    何とも言えませんねぇ。
    これが実現できてしまうのなら、
    全キャリアで普通にAMも全部聞けるようになることを、
    願っています。
    >a3964165さま こんばんは
    バッファ機能があるために、どうしても遅延は
    かなり発生するみたいですね。
    CMカットですか…でも、それでできるのなら、
    AMもCMカットでやって欲しいなと思います。

  6. 大府市の携帯マニア より:

    昨日、とあるauショプで、実機有りますか?
    と聞いたところ。私が、IS03で、使ってますと、店員のお兄さんが、聞かせてくれました。
    背面スピーカーは、イマイチ音悪。イヤホンならいいでしょう。画面に放送局のアイコンが、列んで、タッチで選択!。5分遅れのストリーミングなんでしょ。
    ほしいけど我慢!AMの高音質が、できれば確かにもっといい、BCL世代は、涙物?

  7. katsu より:

    LISMO WAVEではなくradikoの話題です
    今春以降、札幌・名古屋・福岡の各都市圏で
    サービス開始とのこと
    あまり魅力の無い話題のことと思いますが、
    とりあえずFMに近い音質で聞くAMラジオは
    一度聞いてみる価値はあるかもしれませぬ。
    逆にFMの放送は音質的に期待しないほうがいいかも。

  8. すきやき より:

    県域民放FM局がない、和歌山県からすると嬉しい話ですね。
    大阪や802、あるいはFM徳島・レディオキューブが聴取できる地域もありますが、NHKが受信できない地域もありますので…。
    嬉しい反面、さらなる(受信機)ラジオ離れが進むのでしょうね(–;)

  9. >大府市の携帯マニアさま こんばんは
    画面に、民放FM52局のアイコンが並ぶのは、
    圧巻ですね。
    AMが並ぶ姿もいつか見てみたいものです。
    >katsuさま こんばんは
    radikoについては、
    東京のも大阪のも聞いたことがありますが、
    確かに、FM局については放送よりも劣る感じがありますね。
    その一方で、AM局はステレオで安定して聞けることに
    感動すらありますね。同じ音質なのに。
    我が家の場合、
    地元FMはケーブルテレビが再送信してくれているので、
    radikoの名古屋エリア拡大については、
    特にAMに期待しています。
    >すきやきさま こんばんは
    ラジオ離れは、もうどうしようもないくらいに
    進んでいるでしょうから、
    こうやって聞く手段が増えることはすごく
    良いことだと思います。
    これくらいやらないと、
    日本の民放ラジオは終わりでしょうね。
    コミュニティFMのインターネット配信や、
    ネットラジオ、海外のラジオなど、
    ラジオ好きでさえ流出先はいっぱいある時代ですからね。

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