売りたいものを売りたいなら

たまにしか行かないのですが、中秋の名月の時期には、アレがあるということで、マクドナルドへと行きまして、テイクアウトで買うことにしました。あれ？何か違和感があるな…と思いつつも、

レジ奥のセットメニューに目を凝らし、大月見バーガーのセットと、月見チーズバーガーのセットを購入…したわけですが、違和感というのはそう、レジ前にいったときに、メニューの表が出てこなかったことなんですよね。

どうやら、今月からマクドナルドは、原則として、レジでメニュー表をお客に出さない方針になったようで、お客が何も言わない限りは、メニュー表はレジカウンターに登場しません。

これについて、ネットではちょっとした騒ぎになっています。言葉が不自由な方ですとか、障害のある方は、「メニューを見せてください」といえば、対応してくれると思いますので、それはそれとして。障害のある方を持つご家族などは、「メニューを見せてください」というメモを持たせて、まずはこれを見せるんだよ、といったことで、店員さんに対応してもらうしかないですかね。

さらに問題なのは、レジ奥にある上の写真つきのパネルのメニューは、今この時期に「マクドナルドが売りたいもの」のみが表示されているだけで、全てのメニューが表示されているわけではないということですよね。

つまりこれは、黙っているお客には全てのメニューを開示せず、売りたいものだけを並べて見せることで、考えさせずにそちらを選ばせ、客単価を上げたいという思惑ですよね。メディアの取材に対して、マクドナルドは、客の注文時間の短縮など、要は、回転率を上げることが、今回の目的だと話しているようですが、

そんなに回転率を上げたいのなら、メニュー表を無くすのではなく、レジ店員をなくして、タッチパネル端末か食券販売機を置いておけばいいんじゃないですかね。ＡＴＭみたいな感じで。

はっきり、「単品販売はやめました」と宣言して、メニュー自体少なくしてしまえば清々しいのに。

まあ別に、ファストフードの選択肢はここだけじゃないので、これからは、メニューを選ぶ楽しさも味わえる、そういう点も店選びの考慮に入れたいと思います。それでも食べたい、と思わせるメニューが登場すれば、それはそれでマクドナルドの勝ちだしね。

リカちゃんモスバーガーショップ