「ほっとけん」でわかる真の愛知県民判別法？

愛知の人が気づかない愛知限定

先日、NHK名古屋放送局のイベントに行ったという記事を書いたのですが、そこでキャラクター「ほっとけん」に触れましたところ、意外な反応がありました。三重県と岐阜県の方から「ほっとけんなんて初めて見た」と言われたのです。

これは、放送マニアとして盲点でした。

「ほっとけん」は、NHK名古屋放送局が制作している、祝日を除く月曜から金曜の午後6時10分から7時まで放送されている「ほっとイブニング」というローカルニュースのキャラクターで、毎日のように登場しているので、東海3県でNHKを見ている人にはおなじみかと思っていたら。

この「ほっとイブニング」は、三重県と岐阜県では、2部構成になっていまして、名古屋放送局では50分間の番組なのですが、津放送局は午後6時30分から「ほっとイブニングみえ」、岐阜放送局は午後6時30分から「ほっとイブニングぎふ」になるのです。

なので、名古屋・愛知で見ていると、ほっとイブニングは50分間の番組で、三重と岐阜では20分番組という違いがあります。「ほっとけん」が出てくるのは後半。なので、三重県や岐阜県ではこの「ほっとけん」は知られていないのです。

愛知県限定のテレビ局といいますと、テレビ愛知を思い浮かべますが、テレビ愛知は実際のところは、岐阜県美濃地方の大部分、三重県北勢・中勢の大部分で見られます。しかも、テレビ愛知と三重テレビ、ぎふチャンテレビは、チャンネルも違うため、たとえ同じ番組を放送していても、併存しています。

ところがNHKの場合は、三重県に入ると津局、岐阜県に入ると岐阜局が優先され、
特にケーブルテレビでは、三重県や岐阜県で名古屋局を見ることはできません。

NHKが愛知と三重と岐阜でそれぞれ別の番組を放送すると、テレビ愛知と違って、本当に、愛知県限定になるわけですね。これはほんと、かなりの盲点でした。

三重や岐阜はキャスターが切り替わるから、「ほっとイブニング」と「ほっとイブニングみえ（ぎふ）」を別番組として意識できますけど、名古屋は「ほっとイブニングあいち」に切り替わるわけでもなく、そのまま番組名もキャスターも同じで、番組は進行されていきますからね。

同様に、午後8時45分の「NHKニュース845東海」も、8時55分から三重と岐阜では、それぞれ別のニュースを放送しているということを、ほとんどの愛知県民は知らないでしょうね。まあ、普通に生活していれば、知る必要もありませんけれども。