15日開催・民放報道記者がバングラデシュへ・岐阜女子の帰国報告会

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「岐阜女子がバングラデシュのために出来たこと」

青年海外協力隊員として放送局支援へ

 岐阜県中濃地域のコミュニティFMラジオ局「FMらら」で、これまで2年間、バングラデシュからのレポートを届けてくれた、えりちゃんこと安藤恵理子さんがいよいよ帰国し、15日(月)に「帰国報告会」という形で岐阜県可児市にてトークイベントを開催します。

 安藤さんは、北海道の大学を卒業後、北海道の民放テレビ局に就職。報道記者そしてディレクターとして番組制作に携わり、東日本大震災の際には系列あげての取材にも関わられ、全国ネットのニュースでもレポートをするなど活躍。

 そんな彼女に転機が訪れたのは2014(H26)年のこと。なぜ、テレビ局をやめて青年海外協力隊員としてバングラデシュに赴任したのか。情報を伝えることの原点を見つめ、そんな異国の地と地元を結び、最終的には国営テレビを動かした安藤さんの2年間の活動とは。

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ラジオしか情報入手手段のない地域

 安藤さんが赴任したのは、バングラデシュ北西部。識字率が低く新聞や本は読めない人の割合が高く、情報源はテレビだけ。しかしテレビも首都からの全国向け番組しかなく、地元のニュースや、地域の事情にあわせた病気予防方法、農業技術の伝達、また早期結婚問題の弊害などが、人々に伝わらないことで、不幸が起きてしまうことも多々あったようです。

 そこに誕生したのが、ローカルラジオ局。安藤さんはラジオ局に赴任すると、番組制作支援活動に従事。ベンガル語での番組制作支援は困難の連続だったそうですが、言語を習得し、乗り越え、民放テレビ局での記者・ディレクター経験を生かし、情報発信・番組制作の手法を伝えたそうです。

健康問題は国全体の問題…ラジオで解決できないか?

 安藤さんがバングラデシュで活動するなかで、気づいたのは糖尿病・肥満の多さ。日本人に比べて明らかにその割合は高く、慢性的な運動不足であることがわかります。そこで、日本のラジオ体操に着想を得て、健康問題の解決にも取り組みます。

 現地の専門家やキャラクターデザイナーと連携し、バングラデシュの国民的体操として「チョルチョル体操」を完成。キャラクターの着ぐるみも作り、子どもたちも楽しんで体操できるようにと工夫。各所に働きかけた結果、バングラデシュの国営放送で採用されることが決まりました。

 日本人射殺事件なども発生し、制約もあったなかでの2年間の活動。バングラデシュの実情を知って欲しい、一方で日本のことをバングラデシュの人にも知って欲しいと、現地のローカルラジオ局「ラジオモハナンダ」と故郷である岐阜のローカルラジオ局「FMらら」を結んだ2年間。

 報道記者だった安藤さんが見た、途上国の2年間、途上国から見た日本とは。

可児市で2月15日(月)午後7時30分から

 そんな2年間の活動を報告するトークイベント
「岐阜女子がバングラデシュのために出来たこと
~青年海外協力隊・安藤恵理子 帰国報告会~」

 2月15日(月)19:30~21:00(開場19:00)
 19:30~20:30 報告会
 20:30~21:00 トークセッション、質疑応答

 可児市文化創造センターala 2Fワークショップルーム(洋)
 岐阜県可児市下恵土3433-139
 参加費:500円(高校生以下無料)

 定員がありますので、事前のお申し込みを。参加はこちらのFacebookイベントページからお申し込みできます。電話受付についてもこちらのページに書いてあります。
 https://www.facebook.com/events/205834456431770/

 会場ではバングラデシュの数々の写真も展示されるとのことです。なお当日は、午前11時から2時間の生放送「マンデーイレブン」(FMらら76.8MHz)にも、安藤さんはゲスト出演する予定です。

 放送に興味のある方、地域メディアのあり方、途上国のローカルラジオ局の実態、なぜ、民放テレビの報道記者が会社を飛び出し、途上国の放送支援へと旅立ったのか…。

 私も参加します。興味のある方は、ぜひ、ご参加をご検討いただければと思います。

この記事を書いた人

TOPPY/川合登志和

記事や脚本を書いたり、名古屋のラジオやテレビの構成作家をしたり出演したり、地域のFMラジオで喋ったりディレクターしたりミキサーしたり、講師したり、サイト作ったりしてます。

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