謎の名古屋だけ視聴率20％のアニメだった「ワタル」シリーズの新作がスタート

1988年から続くワタルシリーズ

2025年（令和7年）1月12日からテレ東系列でスタートする新アニメ「魔神創造伝ワタル」。1988年（昭和63年）から続いている「ワタルシリーズ」の最新作なのですが、この「ワタル」は名古屋の40代だけにやたら知名度が高いと言われています。どういうことかと言いますと…。

シリーズ第1作となった「魔神英雄伝ワタル」は、1988年（昭和63年）春から1年にわたって放送され、終了の1年後の1990年（平成2年）春から「魔神英雄伝ワタル2」が同じく1年間放送されています。

完全な全国ネットだったわけではなく、日本テレビ系列の十数局で金曜夕方5時に放送されたのですが、関西の読売テレビでは「ワタル2」が朝5時台に放送されるなど冷遇されたところもあり、そもそも放送されなかった地域もそこそこありました。

ところがです。「ワタル2」の放送が終わってから1年経たずの間に、テレビ愛知が月曜から金曜の夜6時30分というゴールデンタイムのような時間に連日の再放送を実施すると…。

中日新聞の週間テレビ視聴率ランキングにランクイン。私が当時確認したなかに20.0％を記録した日があったほどでした。

もともとこの再放送枠は視聴率が高く、スポンサーがつきすぎていてオープニングやエンディングの歌がカットされることもよくありました。

当初のワタルシリーズが、名古屋以外の地域では夕方だったり早朝5時の放送だった一方で、名古屋では夜6時30分に視聴率20％。名古屋だけ突出して知名度が高いと言われるのはそのためです。

テレビ愛知はその3年後、1995年（平成7年）にも同じ枠で再放送を実施します。そしてその2年後には、テレビ愛知のキー局であるテレビ東京系列に場所を移して、3作目の「超魔神英雄伝ワタル」が放送されるのです。

そんなワタルシリーズの27年ぶりの新作「魔神創造伝ワタル」がテレ東系列全国ネットで日曜夕方5時30分にスタートします。ところが、BSでの放送はテレ東系のBSテレ東ではなくBS日テレでの放送です。かつてのワタルシリーズが日テレだったからですかね？

主人公も違い、完全新作の別物ということにはなりますので、続編ではなく新作として楽しむという意識で「魔神創造伝ワタル」見ようと思います。