写真:ケンタッキーフライドチキン
先日お昼に、ケンタッキーフライドチキンを食べてきました。今年は、ケンタッキーフライドチキンが、日本に登場して40周年を迎えます。40年前の1970(S45)年といえば、大阪で日本万国博覧会(大阪万博)が開かれた年です。
この年の2月、東京の町田市にドムドムバーガーがオープンし、我が国に初めて、ファストフードというものが上陸したのですが、大阪万博でも、そのファストフードが実験店として登場しました。それがケンタッキーフライドチキンです。
これはアメリカ本体のKFCインターナショナルが実験として出店したもので、大成功を収めました。
この大成功から、本格的に日本での出店を…と、三菱商事との合弁で設立されたのが、「日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社」です。その日本ケンタッキー・フライド・チキンが1号店に選んだ場所、それが名古屋だったのです。
1970(S45)年11月21日に開業した名古屋市西区のダイヤモンドシティ・名西ショッピングセンターに、日本初のお店として、ケンタッキーフライドチキン名西店がオープンしました。
写真:ダイヤモンドシティ・名西ショッピングセンター(名古屋・西区)※資料写真
ダイヤモンドシティといえば当時、ジャスコと三菱商事が合弁で設立したディベロッパーで、この名西ショッピングセンターは2号店。既に1号店はその半年前にオープンしていましたから、三菱商事合弁で設立されたケンタッキー日本法人の1号店を、同じく三菱商事合弁のダイヤモンドシティで、次にオープンするところに出店するという理屈は、当然といえば当然でしょう。
この、ダイヤモンドシティ名西ショッピングセンターは、ジャスコとヤマナカの2つのスーパーが同居するという、不思議な存在だったのですが、老朽化によって2005(H17)年6月に閉店、35年の歴史に幕を下ろしています。
ケンタッキーフライドチキンの1号店も、35年に渡って名古屋の人々に愛された…と言いたいところなのですが、実はそうではありません。この、ケンタッキーフライドチキン名西店は、オープンの翌年、1971(S46)年に閉店しているのです。
以前、こちらの記事「日本初は譲れない(おいでよ!名古屋みゃーみゃー通信)」にも書きましたが、まだ、マクドナルドやロッテリアも無い、ファーストフードって何?という時代に、いきなり名古屋に出店というのは、名古屋の人々にとって荷が重すぎたというこでしょう…ね。
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