ショップジャパンホール(名古屋・中村区)
公式発表は一切何も無いのが逆に気になる
かつて、名古屋が誇る地元企業のひとつとして存在した家電量販店「エイデン」。
栄電社として始まったエイデンは、生き残りをかけて、デオデオやミドリ、石丸などとエディオングループを形成。2010(H22)年10月には会社を「株式会社エディオン」に一本化。その2年後には店名も「エディオン」に統合、そして昨年の5月27日、30年に渡ってエイデンが本店を構えてきた、柳橋の「エディオン名古屋本店」を完全閉店。
エディオン名古屋本店は南へ500メートルほどのところに移転となりました。それから1年。
かつての「エイデン本店」の建物には、ずっと動きがなかったのですが、突如、看板が塗り替えられたのです。そこには「Shop Japan Hall」の文字。
ショップジャパンといえば、テレビショッピング業界4位の大手、名古屋に本社を構えるオークローンマーティングのブランド名です。通販会社のホール。一体どんなものになるのかとネット上で検索してみたのですが、情報はゼロ。
エディオン側にも、オークローン側にも、このホールに言及した公式発表は何も無い状態です。
エディオンとオークローンの関係ですが、エディオンの通販サイト「エディオンネットショップ」では、ショップジャパンブランドの商品が扱われており、両社の間に何らかの関係があることはわかります。
ショップジャパンのオークローンマーケティングは、NHK名古屋放送センタービルの14階に入居しています。放送局のビルにいる、と言っても放送局らしい特徴があるわけでなく、普通のテナントです。
さて、オークローンはテレビショッピング業界4位と書きましたが、
1位のジュピターショップチャンネル、2位のQVCジャパン、3位のジャパネットたかたに共通してあるもので、4位のオークローンに無いものがあります。それは、生放送ができるスタジオ設備です。
かつてオークローンは、放送局を傘下に収めようとしたこともある一方で、イオンモール木曽川にテナントで直販店を出店したこともあります。これらを頭に入れて考えると…。
これは完全に推測ですが、ひょっとすると、ショールームとスタジオを兼ねたホール、それが、ショップジャパンホール?どうでしょうね?公式発表を待つことにしましょう。
そんな動きのなか…。
エイデンが20年ほど前、単独での生き残りをかけて「サカキヤホームセンター」を買収し、ホームセンターと家電量販店を融合した新業態「ホームエキスポ」を開発し、会社名を「栄電社」から「エイデンサカキヤ」に変更した…なんてことがありましたが、そのホームエキスポ事業をこの10月にカーマに売却すると発表。
エディオンのなかに残っていたエイデンの灯。エイデンの看板、柳橋の本店と、大きなものはほとんど消されましたが。小さな残り火さえも着々と消されています。でも、今の時代は感慨に浸ることが良いこととは限りませんし、エディオンには名古屋「も」地盤の家電量販店として、ずっと残り続けて欲しいと思っています。
コメント