イオン限定のペプシアメリカンチェリーの背景にあるのはトップバリュ脱却?

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ペプシアメリカンチェリー

フレーバーコーラといえばペプシですが

 ペプシといえばこれまでにも、ピンクコーラ、ペプシしそ、あずき、きゅうり、モンブランなど、いろんなフレーバーコーラを出してきましたが、今回はイオングループ限定での発売となっている「アメリカンチェリー」を買ってきました。

 インパクトの強いこれまでのフレーバーに比べて、アメリカンチェリーとは意外性は低いですよね。いや、チェリーでコーラと言ったら…?

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チェリーコークってありましたよね

 チェリーでコーラといえば、今から30年くらい前でしょうか、コカ・コーラが「チェリーコーク」として発売していた時期がありましたが、特にこの名古屋圏ではすぐに姿を消した印象があります。

 ただ、日本での製造時期は短かったものの、アメリカではドクターペッパーと並ぶ定番商品なのだそうです。なので、並行輸入品として日本にもアメリカのチェリーコークが並んでいることはあり、見覚えある方も多いのではないでしょうか。

 また近年、日本でも期間限定という形で復活したこともあったようです。

 ちなみに、ドクターペッパーについては、首都圏ではずっと販売されているらしいですが、名古屋圏ではこれまで販売されたことが一度も無いため、下手をするとチェリーコークよりも知名度が低いブランドとなっています。

※名古屋圏でも、一部特定店舗や企画で販売されているそうです。失礼しました。

今回はイオングループ限定

 さて、今回のペプシアメリカンチェリーですが、パッケージも紫がかったチェリー色になっています。といいますか、その色って…「AEON」の文字の色ですよね!

 だから、イオングループ限定なのでしょうか?

 いただいてみましたが、思ったよりもチェリーの香りがすごいですね。まさに、フレーバードリンク。しっかりとチェリーです。やっぱり、こういうチェリーのフレーバーコーラは、共通して、杏仁豆腐っぽい感じになるのはなんでだろうね?

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PBではなく「イオンだけのペプシ」

 この、イオングループ限定発売の「ペプシ アメリカンチェリー」は、5月26日(火)から発売になっているのですが、これ、一つの潮目の変化をあらわしているのではないでしょうか。

 イオングループ限定発売ということは、ペプシが製造したアメリカンチェリーはすべて、イオンが責任を持って販売するということです。

 ある特定の流通グループでの流通を限定として、メーカーが製造する、それってつまり、プライベートブランド(PB)の構図ですよね。

 イオンのPBといえば「トップバリュ」です。このトップバリュと他の流通グループのPBとの大きな違いは、メーカー名や製造者名を伏せているという点です。

 すべてにイオンが責任をもつ、そんな理由から伏せてきたわけですが、国産米使用のはずのトップバリュのおにぎりに中国産米の混入が発覚し、その際のイオンの対応が「イオンも被害者」という態度であったために、消費者の気持ちは一気にトップバリュから離れ、それは決算にもあらわれています。

 イオンの社長が「もう『トップバリュ』なんてやめてしまおうか」と発言したと一部で報道されるほど。

 この、イオングループ限定の、ペプシアメリカンチェリー。ひょっとすると、今さらながら他社のような、メーカー名を出した形でのPBの実験のひとつ、だったりして?

この記事を書いた人

TOPPY/川合登志和

記事や脚本を書いたり、名古屋のラジオやテレビの構成作家をしたり出演したり、地域のFMラジオで喋ったりディレクターしたりミキサーしたり、講師したり、サイト作ったりしてます。

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